中国は尖閣諸島国有化に際し、デモを利用して激しい反発を示し、その後の日中間の経済にも悪影響が続いています。しかし、日本の経済が困窮するより先に、中国経済の方が危機的になりそうだとの実態が明らかになるにつれ、中国の強硬なる姿勢もややトーンダウンしているように見えます。しかし、これもいつどうなるかわかりません。

日本では、中国に対して毅然とした態度をとる安倍自民と、さらに過激な石原維新の会が、衆院選挙でかなりの指示を集めるだろうと予想されています。その選挙の結果と、新政権の出方次第では、そうとう激しい抵抗が出るであろうことは、避けられないような気がします。

ここは中国につけいられないように、きっぱりとした態度で臨みながらも、外交努力によって、なんとか最悪の事態に突入することだけは避けてもらいたいところです。もちろん最悪の事態とは、日中間の武力衝突のことです。

 

いろいろな将来の予測がある中、まさか、本当にここまで緊迫した状況になるとは、数年前までは思いもしませんでした。10年近く前に、ワールドメイトで今日のような状況が来ることを聞いていたわけですが、あまりの予測の正確さに驚いています。このままだと、本当に来年は激動の年になりかねないです。

しかし、そんな中でアメリカの支持が、なにより中国に対する抑止力として大きな影響を持ってきます。

 

尖閣諸島

【ワシントン=佐々木類】米上院が尖閣防衛義務を再確認する追加条項を盛り込んだ修正案を全会一致で可決したのは、中国の挑発活動が激しさを増し、日本との間で武力衝突が起きる蓋然性の高まりに強い危機感を持っているからだ。オバマ政権とともに米議会が中国を牽制(けんせい)することで、超大国として事態の沈静化に貢献する意図を明確に示す狙いもある。

修正案を中心になってまとめたウェッブ議員は声明で、「尖閣諸島への日本の施政権を脅かすいかなる試みにも、米国が毅然として対抗する姿勢を示したものだ」と説明した。

これは、日中間で武力衝突が起き、米国が日本防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条に基づいて米軍の投入を決めた場合、議会としてもこれを後押しすることを明確にしたものだ。

ウェッブ氏は元海軍長官の知日派として知られる上院の重鎮。軍事委員会や外交委の所属で、オバマ大統領に近く、米国の外交方針に大きな影響力を持つ。

中国における政治指導者の交代も修正案可決の底流にある。米議会内には、習近平総書記が強硬路線を打ち出し、尖閣問題や南シナ海の領有権問題で「胡錦濤政権より強い態度に出てくる可能性が高い」との分析がある。

 

もちろんアメリカも、自国の国益につながるのかどうかを判断しつつの選択なのでしょうけど、それにしてもアメリカの陰謀を過度に喧伝する孫崎氏のような人もいますね。

そういう自国のことしか考えない陰謀は、たしかに存在するのでしょうけど、だからと言って、それがアメリカの全てとは思えませんので、やはりアメリカは安全保障の上においても、今後もなくてはならないパートナーであることに変わりないと思います。

 

ところで、知日派であるリチャード・アーミテージ氏やジョセフ・ナイ教授などは、以前、安保条約にからめて、米国の抑止力について「能力と信用」と言ったことがありました。

要するに核による抑止力(核の傘)という「能力」がアメリカにはあるわけですが、それだけでは口約束のようなもので、「信用」と言う、たとえば思い入れが必要だということです。その思い入れとは、社会、経済、文化などの交流によって、より強く大きくなるものだそうです。そういうものがあってこそ、抑止力の信頼が高まると言いたかったのでしょう。

たとえばワールドメイトの深見先生は、欧米の人たちとも幅広い分野で交流されています。ワールドメイトとしての活動ではありませんが、たとえばプロゴルフの分野での支援や交流なども、そのひとつだと思います。こういう支援や交流は、ゴルフによる社会貢献、あるいはブラインドゴルフのような福祉文化の発展のためですが、ここでいう抑止力にも貢献をしているのではないかと思いました。

 

このような欧米の文化と交流する日本人がたくさんいればいるほど、アメリカ人も日本に対する思い入れが強くなり、いざという時の抑止力につながるわけです。これをソフトパワー(人々を自分の臨む方向に説得すること)と呼ぶそうです。そして、ハードパワー(人々に自分が臨むことを押し付ける方法、たとえば軍事力など)と二つ合わせてスマートパワーと呼んでいました。

だから、何が何んでも日本の領土を自ら守る、という気概性を示すことはもちろんですが、それだけでなく、民間レベルでの経済や文化の交流の厚みと信用があってこそ、アメリカの抑止力も最大の効果を発揮すると言えるでしょう。

 

ちなみに、私は日本の核武装には大反対です。もし、核を持てば、アジア諸国での反発は必至ですし、中国のやり方と同じようになってしまうし、どこまでもエスカレートしていくことが目に見える気がするからです。それよりは、アメリカの核抑止力に依存しながら、平和国家として、アジアのリーダーとしての厚い信用をかちとってもらいたいです。

そう理想どおりにいかないことは百も承知ですが、惟神の国日本であるからこそ、それが可能だと私は信じています。そして、ワールドメイトで神道や神様のことを勉強すればするほど、日本人の自然と共生し、平和を愛する心が、いずれは世界をリードするようになるに違いないとさえ思っているのでした。

 

 

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