今回は、少々難しいテーマを元に書いてみようと思います。
きっかけになったのは、インターネット上の悩み相談で以下のような質問を見かけたからです。

 

ワールドメイトという宗教、深見東州という人のせいで家族が崩壊しそうです。本当に苦しいです。
私の母は現在ワールドメイトという宗教団体?に入っています。母は宗教じゃないとかたるんですが・・・それで父はこの宗教に大反対していて、いつもこの宗教のせいで両親が喧嘩になります。
父「こんなオカルトな宗教はやめたほうがいい」
母「私はこれで救われたのよ。フカミさんはすごい人なんだから。神だ。理解しろ!!」
こんな感じでいつも言い争いが始まってしまい、母が私に、お父さんがわかってくれない。助けて!!と泣いてすがりつかれます。とんだとばっちりですよね。。。
父は息子への影響を心配してなのか、お前には関係ないといって、母を責めるばかりです。
最近は、父が母を無視するようになってきました。
そして先日、ついに
父「出てけ!!」とぶち切れ
母が「わかってくれないならそうしたいわ!!」
という声が両親の寝室から聞こえてきました。

(中略)

父は、いつもやめろと怒ってばかりです。
母は、絶対やめないといいます。
どんな宗教につくかは個人の自由だし、それは全然いいと思います。
しかし母は、毎月1万円以上の会費を払い、たまに5~10万円の振込みをしています。また、1週間、宗教の合宿みたいなので家族の誰にも言わず家を空けたことがあります。
僕も理解するためにフカミさんの本を読みました。確かにいいことは書いてあります。でも宗教じみた変なことも書いてあるのは確かです。
結果として両親を離婚の危機においつめる宗教はどうだと思いますか?
そして私は両親が仲良くなってくれるためにどのようなことをすればいいと思いますか?

 

うーん、文章から、息子さんの叫びが聞こえてくるようです。 10年前のことのようですが、このご家族がその後、どうなったのかとても気にかかりますね。円満な解決に至っていると良いのですが。

本来ならばワールドメイトをはじめ宗教というのは、そのような家庭内の問題に救いをもたらす役割があるはずですが。しかしこのように、宗教が原因となって、逆に家庭内にトラブルがおきることがあります。この場合は、息子さんは被害者と言えますね。

 

 

実は、私にも似たような体験があります。20年以上前の、ワールドメイトに入会して数年が経った頃、突然ワールドメイトや深見東州先生が、週刊誌などのマスコミに叩かれ出したことがあります。その内容まで触れると長くなるので今日は割愛しますが、とにかくほとんど間違った内容でした。ところが、それを読んだうちの両親が、急に態度を硬化し、私がワールドメイトで活動していることを強く咎め、退会するように迫ってきたのです。「こんなところに入って、お前は騙されているんだ」「この宗教は、こんな悪いことをやってるじゃないか」という感じで、全く聞く耳持ってくれませんでした。話し合いにもならず、私も腹が立ってしまい、実の両親なのにぎくしゃくした感じになるし、当時は一緒に住んでいたので最悪でした。夫婦なら離婚ということもあるのでしょうけど、親ですから、絆を絶つことはできませんし、また、そんなことをしたいとも思いません。ですので当時は、とても悲しい思いをしました。

 

その後、ずいぶん時間がたってから気がつきましたが、実は宗教の問題というよりも、家庭の問題だったんだなと思いました。両親は宗教に対する理解がなく偏見を持っていたのは事実ですが、私がワールドメイトで活動をすることで、仕事や家族のことを疎かにしていると思って、そこが不満だったようです。それが、週刊誌の報道をきっかけに、反対するという行動として表面化したのでしょう。

そこを理解せず、何も配慮しないまま活動をしていたことがいけなかったと気がつきました。ワールドメイトでは、日常生活や仕事に活かせることをたくさん学べ、現実社会とも相性の良い宗教だと思います。しかし自分のことになると見えてなくて、うまくやれてなかったわけです。今でしたら、もっと普通にやれるだろうと思います。

 

実はワールドメイト教祖である深見東州先生も、少年時代に、同じようなエピソードを持たれています。

深見東州先生は、15歳の頃世界救世教に入信されますが、私の家のケースよりももっと激しく父親から迫害を受けたそうです。それで、宗教に対して全く理解のない父親へ、反発した思いを持っていたそうです。そんな時、世界救世教の教会長さんが深見先生に対して、「神様、神様というのもいいけれど、日常の生活が基本ですよ。あなたには、お父さんとの葛藤があるようだけど、まず家庭をよくしなければ」と言われたそうです。先は長いのだから、学生であるうちは勉強をしっかりして、そして親あっての自分なのだから、親孝行しなさいと諭されたそうです。

その話に、ガツンと頭を殴られたような気がした少年時代の深見東州先生は、それ以降、お父様から何を言われても逆らわず、素直にいうことを聞き、頭を下げるようになったそうです。それでお父様も、息子の態度がガラッと変わったことを不思議に思い、理由を聞いてみるとそういうことだったので、それで感激されて「お前がそんなにいい子になるようなところなら、わしも信心させてもらわなきゃいかん。そして教会の先生にもお礼を言わんとな」と言って、驚いたことに翌日入信されたそうです。

詳しくは、ワールドメイトが創設されるまでの歴史(浪人生活を経て、大学へ入学)、を参照してください。

 

私の場合はひねくれているのか、深見先生のようには、両親に対して素直になれませんでした。中途半端ではありましたけど、それでも、悪いところではなさそうだと思ってくれるように、だんだんなって来ました。週刊誌などが書いたことも、一方的なものであり事実と違う部分は冷静に説明でき、聞いてくれるようになりました。もちろんワールドメイトも、その後何のトラブルも起きませんので、それもあって安心したようです。

今は両親ともにかなりの高齢ですが、昔のように仲良くやっています。時々、体調が悪いことがあると、ワールドメイトで御祈願しといてくれと私に言ってくるほどです。(笑)

 

もう一つ宗教と家庭の問題について、学生の頃、とある仏教系の信仰を持つ家庭の中に、1人だけキリスト教に目覚め、そのために家庭内で苦しんでいた幼馴染がいました。何度かその話を聞いて、聞けば聞くほど宗教の違いからくる家庭内の葛藤は、解決の道がないものだなとその時思いました。互いに諦め相手の宗教に干渉しないと決めるしか解決の道はない、そう思った記憶があります。

そのように家族間における宗教の違いから生じる葛藤に比べると、この質問した息子さんのような家庭のケースであれば、まだやり直せるチャンスは大いにあると思います。

 

結論としてこの質問の場合でしたら、この息子さんか、ご夫婦がワールドメイトの支部に来て相談すれば、おそらく解決した可能性が高かったように思います。もし、その場に私が居合わせたら、あるいはワールドメイトの支部長らがいれば、その奥さまに、活動を控えるようにアドバイスをすると思います。お互いの意思を尊重した上で解決できる接点がないか、丁寧な仲裁に入ると思います。ワールドメイトは反社会的な団体ではありませんから、互いに完全に納得できるようにするのは難しくとも、常識を踏まえた形で解決をしていくと思います。

 

 

ただし夫婦間で、相手に対して積もり積もった不満があるケースだと、宗教以前の問題になりますので、ことはそう簡単にはいかないでしょう。

かなり昔に聞いた話ですが、妻からワールドメイト入信を反対され離婚すると脅かされていた夫が、その問題を解決するためにワールドメイトを退会したそうです。優しい男性だったそうですが、そうすれば解決すると思ったのでしょう。ところがしばらくして、そのご夫婦は結局離婚したとのことです。悲しい現実ですが、宗教のことだけでなく、夫婦間に何らかのわだかまりがあったのでしょう。

 

今回のこともですが、宗教と家庭の問題や被害というのは、様々な宗教において存在すると思います。信仰を持つ人と、信仰に理解がない家族が一緒に生活する場合は、その可能性が高いでしょう。特に新興宗教のケースに多いように思います。宗教をやる人の中には、エキセントリックな人もいますので、欧米では、食事の時などに宗教と政治の話をすると、必ず口論になるからするなという話も聞きます。逆にいうと宗教は、それほど、人間の本能や本質の部分に関わるものと言えるのかもしれません。

しかしお互いに、上手に距離感を保って、うまくやっている人たちもたくさんいます。やはり、うまくやっていくコツがあります。ワールドメイト会員で、家族にそれほど理解されてなくても上手にやってる人たちは大勢いますので。

 

それで、一般的に宗教のことで問題が起きる場合、先ほどの離婚された夫婦のように、本当は別なことがその問題の奥にある場合も多いと思います。あるいは、宗教に反対していると言っても、その宗教のことを知らないことからくる漠然とした不安が原因の場合もあります。また、宗教に熱心なあまり、仕事や家庭を疎かにしていると思われてる場合もあるでしょう。私もそうでしたが、自分ではなかなか気がつかないケースが多いと思います。ですので、最初に紹介した息子さんの家庭のようなケースならば、やはりワールドメイトに、直接相談してみるのが良い結果に繋がるだろうと思っています。

 

 

最後に、この問題から感じたことを書いて終わります。思えば世の中は、矛盾したものだらけだなと思いましたね。本来は人を救うために出て来たはずの宗教が、人の争いの原因を作ってしまっています。これも矛盾の一つです。

また、好きで好きでたまらない恋人たちが、結婚し数年経つと互いに憎悪の感情に変わり、別れてしまうことがあるのも矛盾といえば矛盾です。

政治になると、もう矛盾の塊のようにすら感じます。

しかし、よく考えてみると、宗教そのもの、恋愛そのものが矛盾しているのではなく、その運用の主体となる人間が矛盾した行動、矛盾した思考をする矛盾の塊のような存在なので、世の中から矛盾がなくなることはないのだろうと思います。そして、その矛盾のために、様々な問題や困難が発生しますが、そのおかげで成長しているのも事実だと思います。だから、矛盾を否定せずに、受け入れていけるようになりたいと思いました。様々な矛盾を寛容することができれば、あるいは矛盾と上手にお付き合いできるようになれば、結果幸せな人生への近道になるのかなと思います。

 

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