谷原秀人プロ(国際スポーツ振興協会)がやってくれました。マスターズ出場がかかったWGCデルマッチプレーで見事4位になり、マスターズ出場を確実にしました。

これは大健闘という月並みの言葉では表現できないほどすばらしいことだと言えるでしょう。

まず、この大会のレベルの高さは、4大メジャーと比較しても遜色ない、世界のトッププロたちが出場するものです。世界ランク3位のジェイソン・デイが、ご家族の病気のことで途中棄権したものの、あとはヘンリク・ステンソン、リッキー・ファウラー、ジャスティン・ローズ、アダム・スコットを除く世界ランキング上位選手がもれなく出場していました。

しかも国内ツアーにはないマッチプレーによる大会です。まずは4名1組の16グループに別れて総当り戦を行います。そこでグループ1位となって勝ち残った16名が、ノックダウン方式のトーナメントで優勝を争います。準決勝まで進むと3位決定もありますので、5日間に7マッチを戦い抜くことになる、とてもタフな大会です。

 

ジョーダン・スピース、ライアン・ムーア、池田勇太プロと同グループとなった谷原秀人プロは、初日に世界ランク6位のジョーダン・スピースに完全勝利します。ワールドメイト会員のゴルフ好きの友人がいうには、ジョーダン・スピースはマッチプレーに強い選手だとのことです。しかも地元テキサスの大きな声援も受けていたそうです。しかしそのスピースに対し、一度もリードを許すことなく、17・18番ホールを残す、4&2での圧勝でした。4というのは、マッチプレーでは各ホールごとの勝敗の積み重ねで勝敗が決まりますが、谷原プロの5ホール勝利に対しスピース選手は1ホール勝利だったため、4ホール勝利数で優っているという意味です。2というのは、あと2ホールを残して勝負がついたということになります。

 

結局、2勝1分けでグループトップとなり、16人によるトーナメントへと進みます。そして1回戦では世界ランク15位、イングランドのポールケーシーに対して一度もリードを許さず、2&1で競り勝ちました。ヨーロピアンツアーに出場する選手なので、マッチプレーには慣れているようですが、それを破ってのベスト8進出でした。

ここからは一日2マッチになりますので、続く準々決勝では、ロス・フィッシャーと対戦します。ロス・フィッシャーは、グループ総当たり戦で松山英樹、ルイ・ウーストハイゼンら強豪を退けての1位通過で、1回戦ではバッバ・ワトソンに4&3で圧勝しての準々決勝進出でした。しかし谷原秀人プロは、その好調のフィッシャーに対し、最初の1ホール目にリードを許しただけですぐに追いつくと、最後は4&2で完勝しました。

 

 

これでベスト4に進出し、最終日の準決勝では、現在世界ランク1位で、今季も出場試合2連勝中というダスティン・ジョンソンとの対決です。この試合でも、ここまでメジャー王者4人を含む相手に5戦全勝で、しかも17番ホールを使用するところまで行かないという圧倒的な強さで、次々と強豪を倒してきました。

 

谷原選手も、ここまで快進撃で来ましたので、現地でもかなり注目が集まっていたようです。そして試合前の海外メディアのインタビューでは、「今のダスティンは無敵に映るが」と聞かれ、それに対して「僕から見ても無敵に見えます。彼が体調を崩してくれることを祈っています」とジョークで即答し、満場の笑いを誘ったそうです。谷原プロも、国際スポーツ振興協会会長の深見東州(半田晴久)先生のジョークが移ってきたのでしょうか。

また、今回の試合では、あまりにみんながドライバーで飛ばすので、キャディさんに「スゲエな、こんなところに1年いたら気がおかしくなるな」と言って笑っていたそうですが、準決勝を前にして、「一番の強敵。一緒に回ったことがないので楽しみが大きい。ダスティンは調子が良さそうだし、ボールも曲がってなさそう。どのくらい飛距離で置いていかれて、どのくらいねばれるのか。自分を見たい。楽しみです」と語りました。

飛ばし屋のトップ選手の中でも、ひときわ飛ばすのがダスティン・ジョンソンですが、淡々と余裕を感じさせる谷原のインタビューだったようですね。

 

そして結果は最終18ホールまで行き、谷原選手のワンダウンでの惜敗となります。前半は3ダウンまでリードを広げられますが。そこから粘って連続バーディを決めて14ホールでついに追いつきます。ここで勝つチャンスはあったようです。しかしリードできずに、17ホールでまたリードを奪われると、最終18ホールでは互いにパーで終わったため、惜しくも1ダウンでの敗戦になりました。

 

 

 

しかし、ここまで世界1位を追い込んだことは素晴らしいと思います。ダスティン・ジョンソンは決勝でも1アップで勝って優勝しましたので、谷原プロも米ツアーで十分勝てるという自信になったのではないかと思います。

 

続く3位決定戦ではビル・ハースに前半2アップとリードし、その時にホールインワンを記録してギャラリーを大いに沸かせたそうです。海外では初めてだそうです。しかし後半逆転を許し、結局2&1で力尽きてしまいました。

 

 

こちらではホールインワンの動画を見ることができます。

 

 

ハイライト動画はこちらで見ることができます。

世界1位ジョンソンが優勝 谷原秀人は4位で「マスターズ」決定的  (GDOニュース)

 

 

ちなみに日本人で、世界選手権シリーズのマッチプレー大会で準決勝まで進出したのは、2001年の谷口徹プロ以来のことだそうです。
もしも優勝していれば、日本人として5人目の米国ツアー優勝になるところでした。さらに世界選手権シリーズでは、松山英樹の昨年10月の「HSBCチャンピオンズ」での勝利だけだなのだそうです。世界の壁は厚いですが、今回の4位で、谷原プロとしては海外勢に対する意識の壁を相当破ったのではないかと思います。そして、日本の若手の選手たちにも非常に良い影響を与えられるだけの活躍だったと思います。

 

 

忘れてはいけないのは、谷原プロはマスターズに出場するために、年明けからハワイ、オーストラリー、シンガポール、ミヤンマー、メキシコと、世界を転戦して来たことです。そしてとうとう最後のチャンスでモノにしたわけです。初めは世界ランク55位でスタートし、なかなか上位に行けず、今回の試合前には60位でした。試合に出続けないと下がるようですので、一戦一戦が大事な試合だったと思いますが、最後の最後まで諦めずに、とうとう大逆転で達成できたことに感動しました。

谷原プロは、「(海外に) 行っていなかったら、ポイントも稼げなかった。こういう風にマスターズに入る日本人はいなかったと思う。『行けたら、こういう例もあるんだよ』と、若手にも見せたかった部分がある」と、語ったそうです。これで、今年のマスターズは、松山英樹、池田勇太と、3人が出場することになります。

 

 

国際スポーツ振興協会の半田晴久会長(深見東州先生)も、その粘りと努力を祝福され喜ばれていることでしょう。マスターズからも、目が離せなくなって来ました。

 

無敵の王者、DJを揺さぶった谷原秀人の大健闘 【舩越園子コラム】

谷原はジョンソンに1ダウンで敗れ、決勝に進んだジョンソンはジョン・ラームを倒して優勝。米ツアー通算15勝目、出場3試合連続優勝を達成し、世界選手権はメキシコ選手権に続く2連勝で通算5勝目。さらには世界選手権の4大会すべてを制する“WGCスラム”も達成。

確かに、今のジョンソンは「無敵」だ。だが、谷原はそんなジョンソンに手も足も出なかったのかと言えば、そうではなかった。「初めて一緒に回るので、自分がどこまで(飛距離で)置いていかれるのか、その中で自分がどのぐらい粘れるのかが楽しみ」

そう言っていた谷原は、少なくとも無敵の王者を揺さぶり、「彼はとてもいいプレーをした。厳しい戦いだった」と言わしめた。

 

 

 

 

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