深見東州(半田晴久) 氏の年間イベント一覧
明るすぎる劇団 ・東州定期公演に、ブル中野ら女子プロレスラーが登場

2014年10月20日スポーツ報知

2014年10月20日スポーツ報知の紙面より

今月11日12日に開催された「第5回明るすぎる劇団・東州」定期公演ですが、私は土曜日に見に行きました。新作『アレー人』ではタイガーマスクら本物のプロレスラーが登場し、大いに盛り上がったことを前回に書きました。そして日曜日は女子プロレスラーが登場するというので、こちらも実は気になっていました。

この写真と記事を見る限りでは、日曜日も、大いに盛り上がったことが伝わってきます。女子プロレスの選手も3人3様のコスプレで、表情を見ても楽しそうですし、3人がかりで攻め立てられるアレー人の苦しそうな顔もなんともいえませんね。もちろん、これ以外の演目もそれぞれ別な味があり、私的にはどれも甲乙つけ難い面白さでした。

それから、昨年からは、なんと新国立劇場での開催となりました。ここは、かなり評価の高い作品しか上演しないところです。施設も素晴らしいですが、格式も非常に高い、日本の演劇界における最高峰の舞台といえるでしょう。文学への造詣が半端ではなく、ご自身で小説から、俳句、短歌、川柳、アニメ、コミック、詩まで書かれ、また能楽、京劇、オベラ、バレエ、演劇、コンサートに携わり、数々の素晴らしい舞台を経験されてきています。そんなマルチ文化人である深見東州団長の明るすぎる劇団にふさわしい舞台かと思います。

 

では、もう少し、1演目ごとの私の感想を書いてみることにします。

今年は一つ一つの演目も、さらにバワーアップしていました。「アレー人」「黄金伝説清拭編」「雨」「広辞林」の4本が上演されました。完全な新作は「アレー人」で、「黄金伝説清拭編」は、2作目の短編集「バッタに抱かれて」の収録作品として第1回定期公演で上演され、強烈な衝撃を与えた演目でした。「雨」は1作目の短編集「蜥蜴」に収録されていて、定期公演では初の上演になります。「広辞林」は、やはり第1回定期公演で上演された心温まるラブストーリーで、単行本には未収録です。第3作目の「おじいさんと熊」が出るそうですが、そちらに収録されるようです。

「アレー人」のストーリーは、南アフリカから戻る飛行機の中で思いついたそうです。「アレー人」の上演は、おそらく過去最高に盛り上がったのではないかと思います。なんといっても本物のプロレスラーと本物の実況中継のアナウンサーが友情出演したことが大きいでしょう。

この作品は、初日と2日目でストーリーが変わっており、出場する選手も違いました。11日に出場したのは初代タイガーマスクこと佐山サトルです。そしてザ・グレート・サスケ、西村修という3名の男性レスラーに加えて、実況の若林健治アナウンサーと、レフェリーに田山正雄が登場しました。翌12日には、女子プロレスのブル中野、山田敏代、三田英津子の3名が参上しました。すごいメンバーですね。私は初日でしたので、男性プロレスラー編を堪能してきました。

ストーリーは予測がつかない展開で、想像を絶していました。とにかく、後半のタイガーマスクが登場するシーンでは、思わず皆総立ちとなり、深見東州先生が歌うタイガーマスクのテーマ曲にのって、得意の空中殺法が炸裂します。ここまで新国立劇場でやるのかというほどの、すさまじい盛り上がりとなりました。

なんでも2日目は、女子レスラー3人がかりで、実はおカマだったというアレー人を痛めつけ、脱がせるギリギリというドキドキの展開となり、異常な興奮で盛り上がったとか。ぜひ、そちらも見たかったところです。

それから、忘れられない演目が、黄金伝説清拭編のリメーク編です。前回よりもさらに強烈な可笑しさでした。まさかエレキテル連合もどきの医者が出てくるとは予想外でしたが、笑いのツボを刺激されっばなしでした。

しかし今回は、笑いだけではありません。ファンタジーとSFに、ラブストーリーとギャグをまぶしたような物語が「雨」と「広辞林」でした。いずれもリメークですが、かなり変わった部分もあるようでした。友情、仲間、恋をテーマにした、爽やかな後味を残す戸渡阿見ワールドに、つい引き込まれてしまう作品でした。

それから、忘れてならないのが深見東州団長の幕間パントマイムです。今や幕間の合間の時間つなぎに行うというよりも、メイン演目のひとつになった感があります。今回は、これもどこかで聞いたことがあるような妖怪クロックと、そして魚貝類の動きをバントマイムで披露されました。

一言では言えない、見た人にしかわからない瞬間芸の数々です。ここまで、徹底して魚貝になれる人は、おそらくどこにもいないでしょう。ちなみに新聞報道を見ますと、「この人には、もう言葉さえも必要ないのかもしれない。どれだけの才能が、その頭と体につまっているのだろうか。幕あいで演じられた戸渡阿見のバントマイム。山高帽をかぶり、ステッキを振り回し、ガニ股で歩く姿・・・。そこには、あの喜劇王と呼ばれたチャールズ・チャップリンの再来がいた。もし、無声映画時代に存在していれば、チャップリン、バスター・キートン、そしてハロルド・ロイドと並び、『世界の四大喜劇王』と呼ばれても不思議ではない。」とデイリースポーツの記者に評されてました。

鋭い観察眼を活かした細かな芸を披露され、魚介類の物まねでは、次の魚のタイトルが出てくるだけで、まだ何もしないうちから笑いにつつまれるほどでした。ますます笑いのセンスとギャグが進化し、どこまで極められるのでしょうか。

年に一回の定期公演だけでは、とにかくもったいない気がしますね。もっと見たいところですが、また来年まで待ちたいと思います。

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