深見東州(半田晴久) 氏の年間イベント一覧
東京芸術財団主催、オペラ「夕鶴」公演のお知らせ

東京芸術財団とは、既存の芸術概念に捉われず、独自性の強い自由な発想で新しい芸術文化を創成しようと設立された一般財団法人です。会長に深見東州先生、副会長には栗林義信氏。理事には大友直人氏ほか多数がいます。

今回上演となるオペラ「夕鶴」のキャストは、以下の通りです。

  • つう ソプラノ 大貫裕子(藤原歌劇団)
  • 与ひょう テノール 所谷直生(藤原歌劇団)
  • 運ず バリトン 柴山昌宣(藤原歌劇団)
  • 惣ど バス 峰 茂樹(二期会)
  • 指揮 高野秀峰
  • 演出 松本重孝

 

そして、開演に先立ちオペラ「夕鶴」の解説を、半田晴久会長(深見東州先生)が行う予定です。

オペラ「夕鶴」は、民話に題材をとった木下順二の名作戯曲に、團伊玖磨が作曲した日本オペラです。日本オペラとしては最も有名であり、傑作のひとつです。日本語が美しく聴こえるように書かれていると言われています。

1952年の初演以来、海外公演も含め800回以上も公演され、多くの人に親しまれてきたオペラと言えます。。

もともと演劇として上演されてきましたので、観た人も多いのではないかと思います。

 

原作が、日本昔ばなしで有名な「鶴の恩返し」ですから、馴染深い作品になりますね。日本各地に、いろんな似た物語があるそうですが、その一つに佐渡昔話集の「鶴女房」というものがあり、それをもとに木下順二が「夕鶴」という戯曲を書いたそうです。

ですので、私が知っている「鶴の恩返し」は、おじいさんが罠にかかった鶴を助けてあげて、その恩返しに鶴が娘に化身しておじいさんの元にやってきます。そして高価な値段で売れる反物を織り、おじいさん夫婦はそれを売って裕福になりますが、織っている姿を見ないで欲しいという約束を破って、鶴の姿になって織っているところを見てしまいます。それで正体を知られてしまったので、もうここにいることはできないと告げて去っていくという物語でした。

 

それが「鶴女房」では、老夫婦ではなく、若い男性が主役になっています。そして助けた鶴の化身の女性と夫婦になるところが違っています。が、ストーリーの流れとしては同じですね。新潟や岩手などの北国が発祥と言われています。

こちらのアニメは、若者とつるが夫婦になる物語です。

 

「鶴女房」という演歌もありました。この動画は映像もとても美しくて、また、涙ものでした。

 

それを題材として作られた戯曲、「夕鶴」のストーリーは、以下のようになります。

 

わかる!オペラ情報館「夕鶴」

時はいつとも知れず、舞台はある雪国の村。辺り一面が雪の中に、ぽつんと一軒の小さな農家がありました。ここに住む百姓の〈与ひょう〉に嫁いだ〈つう〉の織る布は高く売れると評判でした。村の男の中でも狡猾な二人〈運ず〉と〈惣ど〉は、ばかの与ひょうが金儲けをしているのに目をつけて、こっそり機屋(はたや)を覗き込みます。そうすると、そこに鶴の羽を見つけたので、二人はつうは鶴の化身なのではないかと疑いました。

二人が与ひょうにそのことを問い詰めてみると、与ひょうは以前に鶴を助けたことがあると言うので、ますます確信を持ちます。
そこで運ずと惣どの二人は与ひょうをたきつけて、つうにもっと布を織ってもらい、都で高く売ろうと誘いました。

与ひょうとつうが二人で夕食をしているとき、与ひょうはつうにもう一度あの布を織ってほしいと言います。つうはあの布を織ると痩せるので、布を織るのは最後だと約束したはずと断りますが、欲におぼれた与ひょうは、ついには「布を織れ」と叫ぶのでした。

つうは、布を織って与ひょうに都に行かせてやる決心をします。ただし、布を織っている間は、決して機屋を覗かないということを約束させました。

しかし、運ずと惣どの二人は、与ひょうが止めるのも聞かずに、そうっと機屋を覗きました。そうすると機屋では、一羽の鶴が布を織っているではありませんか。それを聞いて、与ひょうもとうとう中を覗いてしまいました。

痩せ細ったつうは、織り上げた2枚の布を持って機屋から出てきました。そして泣きながら、「機屋を見てしまった与ひょうとはもう一緒に暮らしていけない、もう人間の姿でいることはできないのだ」と言います。そして、遠くへと立ち去ってしまったのでした。

与ひょうは2枚の布を抱きしめながら、つうの名を叫び、呆然と立ちつくします。そのとき、一羽の鶴が夕日に向かって飛んでいったのでした。

 

ここでは悪どい考えを持つ2人が登場します。そして、鶴を助けた心優しい青年も、一度は欲に目が眩んでしまいます。そこに、この夕鶴の作者が言いたかったメッセージが込められているのでしょう。日本昔ばなし(民話)では、動物を大事にしてあげることの優しさや、良いことをするとそれが自分に返ってくることなど、そんな教訓を感じると思いますが、夕鶴になると、さらにお金に目が眩む人間と、お金を知らない鶴をはっきりと対比させています。そこを通じて、人の幸せとは何かを作者が伝えたかったのかもしれません。

 

今回鶴の化身、つうを演じるソプラノの大貫裕子さんは、深見東州先生も日本でピカイチ上手なソプラノと言われてましたが、今回演じるキャストは、皆夕鶴で定評のあるオペラ歌手ばかりだそうです。

大貫裕子さんは、私も5、6回はオペラ公演で観ましたが、歌も素晴らしいですし、演技も上手で、いつも強く印象に残るほど楽しませてもらいました。

そして冒頭に登場する予定の児童合唱団は、多摩ファミリーシンガーズの皆さんで、オケは東京ニューシティ管弦楽団になります。

 

今回は解説に回られる深見東州先生は、世界中の優れたオペラをご存知であり、自らヴェルディやモーツァルト、ドニゼッティのオペラのタイトルロールなど、多く演じて好評を得られています。また、3大テノールのドミンゴ、カレーラスと共演し、世界的なソプラノであるルネ・フレミング、アンジェラ・ゲオルギュー、キリ・テ・カナワとも共演されてきました。オペラの本場、海外の優れた指導者とも交流が深く、おそらく日本では最もオペラの魅力を、楽しく面白く、興味深く伝えることができる方だと思います。

もともとの性質からくるギャグなどもふんだんに交えた、聞き応えのある解説になることでしょう。

ちょうど、そのタイミングで出版された音楽論「ああ!と驚くアートな随筆」も先ごろ発売されました。まだ、購入していませんが、そちらの音楽評論も合わせて読むと、これまでにないど肝を抜くような音楽論、音楽の楽しさに出会うことができるかもしれません。

 

 

音楽評論と言えば、まじめで理屈っぽいものです。

芸術の進化のためには、それも必要です。

しかし、芸術を楽しむためには、もっと面白く、もっと楽しく、もっと興味深くていいはずです。

特にオペラは、音楽、演劇、美術や舞踊、衣裳など、多くの芸術の集合体です。

その中でも「夕鶴」は、日本オペラで、最も上演回数の多い名作です。

これを面白く、楽しく、興味深く解説し、オペラ芸術を楽しむ夕べです。

出演するオペラ歌手は、「夕鶴」で定評のある名優ばかりです。

歌や演技、舞台セットや演出にも、きっと満足し、お楽しみいただけるでしょう。

 

開催日  2018年8月1日(水)

13:30開場。14:30開演

会場:新国立劇場(オペラパレス)

〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1

 

主催:一般社団法人 東京芸術財団(TAF)
協力:NPO法人世界芸術文化振興協会(IFAC)

 

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