深見東州(半田晴久) 氏の年間イベント一覧
火山噴火のないのは東日本大震災だけ

ワールドメイトの氷見の神業が終わった翌週、3月18日に南海トラフを震源とする巨大地震がおきた場合の被害額が公表されました。国の中央防災会議が算定したもので、その被害額は220兆円にのぼるそうです。従来の想定の約3倍、国家予算の2倍超です。生産やサービスの停止など間接被害をのぞく直接被害だけだと170兆円。東日本大震災の10倍、阪神大震災の18倍の規模です。

被災の可能性のある人口は、国民の過半数の6800万人。なかでも中・西日本の太平洋側の住民が特に被害を受けると推定されています。220兆円は、M9,1で、最大の被害がおきたときの試算ですが、最小の試算でも、この半分の規模が算定されていました。本当にこんなものが来たら大変なことです。しかも、その場合、富士山噴火につながる可能性もあるわけですから。

 

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3月22日には、富士山の噴火に備え、静岡、山梨、神奈川の3県などで作る防災対策協議会の会議が開かれています。そこで津波避難ビルをモデルにした「火山災害避難ビル」が提案されたそうです。火山の噴火に備えた避難ビルの指定は珍しいそうですが、それだけ富士山噴火に対する真剣味が増しているのでしょうか。前にも書いたと思いますが、昨年くらいから、専門家による富士山噴火の可能性について、マスコミがたびたび取り上げるようになりました。

京都大の鎌田浩毅教授(火山学)は、「火山活動と密接な関連のある低周波地震も観測されている。富士山が“スタンバイ状態”にあることは確かです」と述べていました。

琉球大学名誉教授(海洋地震学)の木村政昭さんは、地域住民の富士山の異変の報告を受け、「洞窟の氷柱が溶けるのは、富士山のマグマ活動が活発になっているためでしょう。頻発する地震もマグマの影響と見られます。他にも割れた地表から地下水が発生する“水噴火”や河口湖から天然ガスの噴出などもあり、科学的にも富士山の噴火が近づいていると推測できます。これらの状況を考えると、向こう3年以内に噴火が起きてしまう可能性はかなり高いと思われます」と言っています。

また、ワールドメイト会員になじみの深い箱根では、今年に入って実に1700回以上の地震が起きているそうです。これも木村教授によると、「富士山と箱根山は地下で同じ力を受けている。今、富士山の下にはマグマがたっぷりたまっているように見えるので、箱根山はそのマグマに押される形になり、地震が頻発している可能性があります」と。そして、「実は箱根山や富士山もまた同じプレート上にあります。1989年に手石海丘で噴火が起きて以来、既に20年あまり経っています。噴火活動が南から北へと上がっており、箱根はともかく、富士山で噴火活動がいつ起きても不思議はありません」と分析しています。

また、立命館大学文学部地理学教室教授の高橋学氏は、「20世紀以降、環太平洋でM8.5以上の地震は8回発生しています。そのうち7回が火山噴火とセットで発生しています。貞観地震の際は十和田山(青森)が噴火した。噴火のない1回は東日本大震災だけです。近いうちに火山が噴火することも十分に考えられます」と述べていました。

あるいはまた、「3連動地震の発生と富士山の噴火が同時期に起こるというのは、地震研究者にとってはほとんど常識です。1707年の宝永地震の際には、発生から49日後に、富士山が爆発しました。安政東海地震は例外的に噴火はありませんでしたが、もう宝永地震から300年以上も経っている。噴火しないのがおかしい状況です」との懸念を示しています。

さらに、火山活動に詳しい千葉大学大学院理学研究科准教授の津久井雅志氏は、現在の状況は平安時代前半の9世紀に酷似していると指摘しています。「1983年と2000年に三宅島で、1986年には大島で噴火が起きましたが、9世紀にも伊豆諸島で大噴火が起きています。そして2000年の鳥取県西部、2004年の新潟中越の地震は、9世紀にも同じような場所で発生している。さかのぼると、1964年の新潟、1983年の日本海中部で起きた地震も同じ。そして、9世紀最大級の地震である貞観三陸地震があった場所で今回の東日本大震災が起きたんです」と。津久井氏によると、9世紀に発生し、20世紀後半に起きていないのは、もはや東海・東南海・南海の連動地震と富士山の噴火だけだそうです。

同様に、地震考古学を専門とする産業技術総合研究所客員研究員の寒川旭氏は、「現在の地震発生状況は、巨大地震が各地で連続して発生した9世紀と似通っている。貞観地震は発生の50年ほど前に東北や関東地方でM7級の地震が発生し、直前に兵庫で大地震が発生しています。東日本大震災も、1983年の日本海中部地震をはじめとして内陸での地震を経て、直前に阪神大震災が起こっています」と述べています。また、「実はその9年後に相模国と武蔵国で大地震が発生したという記録が残っています。これは現代でいえばM8級の規模の首都直下型地震だったと考えられています。さらにその9年後には仁和地震が東海地方を襲っている。こちらはM8以上と推定される南海トラフの巨大地震です。つまり現在の日本列島では2つの巨大地震が連続して起こってもおかしくはないんです」と、津久井氏と同じような意見です。

昨年5月10日には、文部科学省が、富士山直下にこれまで知られていなかった活断層が延びている可能性があるとする報告書をまとめました。調査を担当した東京大学地震研究所の佐藤比呂志教授は、活断層は富士山直下の北東から南西にかけて長さ30kmにも及び、M7級、震度6もの地震を引き起こす可能性があると述べていました。

そして、武蔵野学院大学の島村英紀特任教授は、その危険性を、「富士山はいままで何度も噴火をくり返し、土砂や火山灰、地表に出たマグマが高く積み重なっているギリギリの状態。現に富士山では、1日に275トンもの落岩が発生しているほどです。そんなところで、もしM7級の地震が発生すれば、大規模な地滑りや山体崩壊が起こる可能性は当然あるでしょう」と指摘しています。一昨年の東日本大震災の4日後に、静岡県東部でM6,4の地震がおきました。防災科学技術研究所によると、この時、富士山のマグマだまりには、宝永噴火時の推定値を上回る圧力がかかっていたそうです。「あれほどの力が加われば噴火があってもおかしくなかった。私たちの表現を使うと『マグマだまりの天井にひびが入った』ということです」

 

まだまだこの他にも、富士山噴火の可能性に言及する人はいるかと思います。静岡県を中心に、近いうちの爆発を前提に、対策を立てているように思えたのは、ある意味当然のことだと言えそうですね。そして噴火した場合、静岡県の住民はもちろん、首都圏にまで甚大な被害をもたらすことは、すでにいろいろなところで指摘されているとおりです。

ワールドメイトで昨年から今年にかけ、何度も地震や火山の爆発を回避する祈願をしてきたのは、タイミング的には良かったのでしょう。もちろん、今後どうなるかはわかりませんので、ワールドメイトでのご祈願は続けていきたいです。自然災害は、現在の科学技術では、正確に予測することも防ぐこともできないですからね。

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