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運を味方につけ、直感力や予知力に磨きをかけるには

深見東州著「経営と未来予知」を、今日は紹介いたします。

未来予知というと、とても大仰な言い回しに感じるかもしれませんが、企業や組織の運営には欠かせない将来を予測する力に似ています。しかし必ずしも経験則とか情報によらない超越的なものを指す場合も多いかと思います。

実際、次々と成功を収めている経営者などは、先見性に優れているのは間違いありません。たくさんの情報やデーターを集めても、それだけでは正確に予測できないものも多いでしょうから、非常に優れた直感力、先を見通す目を持っているとしか思えません。また、全く未知の分野や、誰も考えないようなことをやって成功する人になると、創造的なアイデアを生み出す能力と同時に予知力の持ち主ではないかとすら私には思えます。

 

そのような予知力、直感力を持った経営者といえば、近年の経営者では真っ先にスティーブ・ジョブズ氏の名前をあげる人が多いのではないでしょうか。スティーブ・ジョブズについては、ここでいまさら書くまでもありませんが、そのスティーブ・ジョブズが世に出したものの中でも、アイフォーンによるスマホの登場は世界を大きく変えてしまいました。

その2007年に初めて発売されたアイフォーンを、いち早く日本での独占販売契約で販売したのは、ソフトバンクの孫正義氏ですが、実はアイフォーンが初めて発売される2年も前にジョブズに会いに行き、しかもアイポッドと携帯を組み合わせたアイデアを持っていったそうです。秘密主義のジョブズ氏からも「今、考えている」と言わしめたほどです。

その翌年の2006年にはボーダフォン日本法人を1兆7500億円で買収し、ドコモ、au に次ぐ第3極として携帯電話事業参入を果たしています。そして2008年にはアイフォーンを日本で独占販売します。正直アイフォーンが初めてでた頃は、ガラケー天下の時代ですから、日本で受け入れられるのかは未知数でした。私もすぐには買いませんでしたから。その後の展開は省きますが、スティーブ・ジョブズ氏はもちろん、孫正義氏も、とてつもない先見性の持ち主だったことがわかります。

 

しかし、そんな世界に影響を与えたり、巨大な組織を運営していなくても、直感が鋭い人は、身近なことにおいても何かと危険を察知して回避できたりするものです。ですから、そんな直感力を身につけたいと思う人は多いのではないでしょうか。さらにその直感が将来のことになってくると、それはもう予知力と言えるものかもしれません。

 

経営と未来予知

 

この深見東州先生が書かれた「経営と未来予知」では、まず経営者としての王道を説かれています。しかし、懸命に努力したからといって、必ずしも成功しないことがあるのも事実です。むしろその方が多いのかもしれません。その場合、なぜ成功する企業としない企業の明暗が別れるのかというと、やはりそこには理由があるそうです。

深見東州先生のお考えでは、その理由は究極的には「運」があるかないかなのだそうです。

「運」というのは捉えどころのないものですし、人によっては胡散臭く思うでしょうが、では運なんかどうでも良いかというと、間違いなくほとんどの人は、運が良い方がいいというでしょう。また修羅場をくぐってきた人ほど、運というものに対してとても敏感であり、運というものの存在を強く感じていると思われます。

 

そして運の他にもう一つ、究極的に企業経営の成否を分けるものがあるそうです。それが未来予知力なのだそうです。

経営者に未来予知力があるかどうかで、企業の未来は大きく変わると思われます。ただし、初めに少し書きましたが、知識や情報をしっかりと集めて、そして未来のことを判断するのは当然のことでしょう。そんな努力もしないのでは話にならないでしょう。しかし、それを精一杯やったとしても成功するとは限りませんし、だからと言って失敗ばかりするわけにもいきません。最悪の場合、判断ミスから倒産に繋がることも実際にあるわけですから、経営者は命がけの決断を常に迫られる中で、なんとか成功に導かなくてはいけません。

そのような難しい舵取りの中で、いつも成功につなげてきた経営者は、あらゆる情報を集め、慎重に吟味を重ねながらも、最後は直感やインスピレーションを得て決断し、成功しているケースが多いのではないかと思います。

 

この本では、実際にどのようにすれば、そのような直感力や未来予知力を養えるのか、様々な角度から書かれています。

非常に難しいテーマですが、できる限り噛み砕いて書かれているように思います。2、3回読んでも真意を理解するのは難しいかもしれませんが、知っておいて損はありません。

 

夕刊フジ2017年5月31日紙面より
夕刊フジ2017年5月31日紙面より

 

個人的には、私には予知力も直感力もありませんが、その前身となるような「ふとした感覚」のようなものは、時々感じます。何かをしているときに、ふと、あれはこうしたらいいなと思いつくことがあります。あるいは、何かをする予定だったけども、急に違うことをやることがあるのですが、それがとても役に立つことがあります。

もちろん、直感やインスピレーションというのは、それに依存すると危険な気がしますので、なるだけ現実的な判断を基準にしながら、私の場合は参考にする程度にしています。そんな鋭い直感力を持ち合わせていませんので、それが妥当かと思っています。

 

余談になりますが、様々な活動を深見東州先生と協力してされているジョン・キー前ニュージーランド首相のインタビュー記事に、リーダーシップとは何かについて答えられたものがありました。

 

ニュージーランドに未曾有の経済成長を実現したリーダーシップと直感 (Forbes JAPAN)

「自信をもって速やかに決断する力。その決断で困難な状況を乗り越える力。優れたリーダーは、何を成し遂げるべきかを明快に理解している。考え方と進め方がクリアで、それらが、強いチームによって支えられていることも大切です。国民が優れたリーダーを求めるのは、そのリーダーシップによってより多くの機会が生まれるからです。為替トレーダーの責任者だったころ、多くのスタッフを抱え、プレッシャーの高い環境で、常にクオリティの高い決断が求められました。いま思うと、この経験はいいトレーニングになったと思います。また、私は少年時代から、直感で物事を正しく判断する天賦の能力がありました。こうした直感も、私がリーダーとして大事にしてきた感覚です」

そこに書かれているように、ジョン・キー前ニュージーランド首相は、とても優れた直感力をお持ちなのでしょう。それに従って間違ったことはほとんどなかったそうです。

 

ちなみに、首相就任は2008年のリーマンショックの年です。その後政権を率いた8年間には、その後遺症による世界的な金融恐慌や、2011年には大地震も起きるなど、非常な困難に見舞われます。しかしそれを乗り越えて経済を大きく発展させています。積極的な経済政策により、1.5%の経済成長をキープし、2011年6月期に184億NZドルの赤字だった財政収支を、2016年6月期までのわずか5年で18億NZドルの黒字という大幅改善になるまで回復させています。

 

最後に、「経営と未来予知」のブックカバーにある本文の一部を紹介して終わります。

私はよく、「成功を収めたければ、人の3倍働きなさい」ということをよくいうのだが、人の3倍働いている人に貧乏な人はいないはずである。だから、何より必死に働くことが大事なのだ。しかし、より大きな成功を収められるか否かは、究極的には運があるかないか、直感力があるかないかといった、目に見えない世界、理屈では説明のつかない世界にかかっている。その運を味方につけ、直感力に磨きをかけたうえで、人の3倍働いたらどうだろう。きっと一つの働きが人の9倍、10倍となってかえってくるに違いない。

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