2018年度のLPGA 女子ゴルフツアーが、1月25日のピュア・シルク バハマLPGAクラシックをかわぎりに始まりました。世界の女子トップ選手4人が、現在国際スポーツ振興協会のアンバサダーになっていますので、LPGA ツアーの結果も気になりはじめました。

まず日本選手の結果ですが、注目の畑岡奈紗プロは1打足りず、残念ながら予選落ちしてしまいました。そしてリオ・オリンピック日本代表の野村敏京プロは58位、上原彩子プロが49位で終えました。世界の強豪が集うLPGA ツアーは、最高レベルの戦いですが、日本選手も上位に食らいついて欲しいところです。

大会は荒天のため54ホールに短縮されたようですが、国際スポーツ振興協会のアンバサダーに昨年から加わったレクシー・トンプソンは6位タイ、同じく以前からアンバサダーに就任しているチャーリー・ハルが26位と、開幕戦としては、まずまずのスタートのようです。あと、リディア・コとチョン・インジの二人は出場していませんでした。

 

ISPSハンダ・オーストラリア女子オープンの開催

第2戦目は、2月15日から18日の日程で、ISPSハンダ・オーストラリア女子オープンが開催されます。この大会はISPS HANDAがスポンサードする冠大会ですので、アンバサダーである4選手とも出場する可能性が高そうです。日本選手も、過去にこの大会で優勝した野村敏京プロ、そして畑岡奈紗プロら数名が出場するでしょう。大会は、WOWOWで4日間とも中継され、初日は無料放送だそうです。ただし午前1時30分からなので深夜の放送になりますが。

世界の女子ゴルフは、2015年2月に17歳9ヶ月という史上最年少で世界ランキング1位になり、その後のべ104週も女王の座に君臨したリディア・コが、2017年6月に1位の座を明け渡して以降、タイ、韓国(2名)、中国の選手と、世界1位の座が流動しはじめました。長らくアジア選手がツアーを席巻する中で、現在4位のレクシー・トンプソンには、アジア圏以外の選手として久しぶりに1位の座を奪取する最有力選手として期待がかかっているようです。

 

しかし、昨年ルーキーながらいきなり大ブレイクしたパク・ソンヒョンを始め、ユ・ソヨン、チョン・インジら韓国選手、現在世界ランク1位の中国のフォン・シャンシャン、昨年リディア・コから1位を奪取したタイのアリヤ・ジュタヌガーン、そしてリディア・コも復調してきていますので、強豪がひしめき合っています。欧米からも、カナダの妖精と言われるブルック・ヘンダーソンのような若い選手も台頭してきています。

日本でも、LPGAツアー3勝の実績を上げている野村敏京プロ、そして畑岡奈紗プロらに期待がかかるところですが、次々と強豪選手が登場する世界の女子ゴルフ界は、今年もアジア選手を中心に、頂点を目指す戦いが続きそうです。

ISPS HANDA ワールドスーパー6パースの開催

世界の男子ゴルフは、すでにPGAツアー(米国男子)、ヨーロピアンツアーともに始まっています。現在、松山英樹選手の指の痛みが心配ですが、世界ランクはやや下がって6位になっています。今年こそメジャー優勝という期待がかかりますが、メジャーの厚い壁を超えて欲しいところです。

そして、欧州ツアーを今年も転戦している国際スポーツ振興協会所属の谷原秀人プロは、前週の「メイバンク選手権」で、石川遼プロと並んで5位タイになりました。このため世界ランキングが71位に上昇しました。日本選手では、小平智プロが現在37位、池田勇太プロが44位、宮里優作プロが51位となっています。

谷原秀人プロはヨーロピアンツアーで「優勝するためにここにいる」と、強い優勝への意欲を公言していました。青木功、松山英樹に続く日本人3人目となるヨーロピアンツアー優勝の快挙をやってくれるのではないでしょうか。

 

今週は、2月8日から11日の日程で、ISPS HANDA PGAツアー・オブ・オーストラレイジア、ヨーロピアンツアー、アジアンツアーの3者共催による、「ISPS HANDA ワールドスーパー6パース」が、オーストラリアのパースで開催されます。谷原秀人プロも昨年に続き出場していますが、優勝を狙ってくると思います。

 

トランプ大統領とゴルフ業界の関係

ここからは雑多な話になるので読み飛ばしてもらっても構いませんが、トランプ大統領とゴルフに関する興味深い話を読んだので紹介します。

まさかの米国大統領就任になったトランプ氏は、大のゴルフ好きとしても知られています。過去60年間に就任した米国大統領は、全員ゴルフを楽しむそうですが、中でもトランプ氏は特筆すべき存在と言えます。

トランプ氏は、1970年代からオフィスビルやホテル、カジノなどの開発、買収で、不動産王となっていきます。その成功の中でゴルフについて、「数時間でも頭の中から仕事を追い出して、小さなムカツク白いボールを必死で追いかけたんだよ。でもゴルフは現実逃避の場所だけじゃなかった。ゴルフを通じていろんな人に出会ったんだ」と述べています。

そして1999年、フロリダにゴルフクラブをオープンさせ、ゴルフ業界に進出します。「政財界で力のある人物が皆ここでプレーしたがるんだ。よく頼みごとの電話がかかってくる。私が彼らにここでプレーさせてあげるだけで、彼らに貸しができるというわけさ」と述べているように、ゴルフのビジネスを通じて人脈を広げていきます。

 

さらに、メジャートーナメントや、ビッグトーナメントの会場になるような名門ゴルフクラブの買収を世界中で進めるなど、ゴルフ場経営を軌道に乗せていきます。もちろんゴルフ場経営の前に、世界の主要ゴルフ団体のトップたちと親しくなり、中でも最大となるPGAツアーのコミッショナーとの人間関係を築いたそうです。

ちなみに、アフリカのゴルフ業界の人脈は、圧倒的に共和党支持者が多いとのことです。そこから貴重な情報を得たり、また、ゴルフ場や隣接するホテルも大幅に改造し、トランプ氏の理想を追求したバージョンアップしたものに変えていったそうです。まるで王室の宮殿のような豪華な内装もあります。

そして、娘のイヴァンカさんのブランドのファッションショーを行ったりと、ゴルフ界にとても豪華な演出を持ち込んだそうです。その結果、大きな試合のたびにトランプ氏の名前が世界中のメディアの映像に映り、また、世界のVIPたちが喜んでやってくるコースになったことで、とてつもない宣伝効果をあげたと言われています。

 

参考:安倍首相を招いた施設の写真

こちらのサイトを見ると、その絢爛豪華な施設が見れます。政財界の大物が来たがるのもわかる気がしました。そして、これだけの施設に招かれるということは、本当に好意を持たれていることになるでしょう。

 

大統領選挙で僅差で勝った背景には、このゴルフを通じて得た人脈のパワー、宣伝効果が大きかったと言えるでしょう。ただし、選挙中からの様々な差別的な発言の影響もあって、一時はトーナメントの開催が、トランプ大統領の所有コースから変更になっていたようです。世界各国から選手が集まり、世界中に放映される米国男女のツアーですから、主催者側もトランプ大統領の発言とゴルフ場使用の対応に苦慮しているようです。

またトランプ大統領は、「ゴルフはエリートのもの。懸命に働き、いつかゴルフができるようになりたい ! 、という憧れであればいい」と発言しているそうで、米国ゴルフ4団体の、ゴルフの普及を広く図りたいという考えに相反し、業界から距離を置かれる存在になってきているそうです。とはいえ、アメリカのゴルフ業界を何かと盛り上げる話題を提供し、多いに貢献していることも事実です。

 

トランプ氏の場合はビジネスとしてゴルフを活用し、そこで得た資金や宣伝効果、人脈が、大統領選勝利への後押しになったのは間違いありません。はじめ泡沫候補と見られていたトランプ氏ですが、しっかりと名前を全米各地や世界に知らしめるという、選挙に欠かせない基盤をすでに作っていたわけです。何れにしても、それだけゴルフというスポーツは、アメリカで大きな影響力を持っていることを感じました。

ゴルフ外交によって距離が縮まる

一方で、昨年はトランプ大統領と安倍首相のゴルフ外交が話題になりました。米国大統領就任期間内に、プライベートなゴルフも含めて最もラウンドが多かったのはウィルソン大統領(在任8年)の1200回で、次いでアイゼンハワー大統領(在任8年)の800回など、盛んにアメリカではゴルフ外交が行われてきたようです。

オバマ大統領も、在任中は300回のラウンドを行なうなど、ゴルフ外交を数多く進めてきたそうです。深見東州先生と親しいジョン・キー前ニュージーランド首相が、オバマ大統領とのゴルフ外交の思い出を、先日のイベントで話されていました。ニュージーランドのように人口の少ない国の首相との会談では、本来あり得ないほどの長い時間を割いてくれたそうです。様々な問題について意見交換ができたようです。それも、ジョン・キー前首相がゴルフが好きで上手だったので、長時間のゴルフ外交が可能になったのでしょう。

 

日本でのゴルフ外交、右は松山英樹

日本でのゴルフ外交、右は松山英樹

 

岸信介元首相が当時の大統領とゴルフ外交をした時に、「目の前でホールを外して悔しがるアイゼンハワーの姿を見て、2人の距離は急速に縮まった」と言っていたそうです。

色々と物議をかもす発言の多いトランプ大統領も、安倍首相の訪米が決まった時に、「一緒に昼食を取るよりゴルフコースを回った方が相手をよく分かるようになる」と言って、自慢のフロリダ州パームビーチのゴルフコースなど2箇所をハシゴしてラウンドしました。

他にも、様々な事例がありますが、一緒にゴルフをプレーすることで、相手との距離が縮まる効果は絶大のようです。ただ、お互いにゴルフ好きであることが前提になると思います。

それから国家間の外交だけでなく、会社の接待など、ゴルフを通じて良好な関係が築かれたり、話がまとまる事例は、たくさんあると言えます。

 

深見東州先生も、マイケル・ボルトンやビル・クリントン元大統領と、ゴルフを一緒にやって親しくなったという話をされていたかと思います。フンセン首相との初めての面談も、本来15分の面談のはずが、ゴルフの話をすると盛り上がって2時間の面談になったそうです。

もちろん深見東州先生の場合は、ゴルフ以外にも英語での欧米人顔負けのジョークやコミニケーション能力など、様々な要素をお持ちなので、あれだけ親しい関係を海外のVIPたちと築けてこれたのだと思います。また、様々な社会に貢献する活動に取り組まれているので、それも大きな共感を呼ぶ理由かと思われます。

それにしてもゴルフというスポーツは、私が想像していた以上に世界への影響力が大きく、そして良き人脈が広がり深くなることを感じましたので、トランプ大統領とゴルフの関わりについて今回紹介しました。

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