「ISPS ハンダ・スコットランド女子オープン」にトップランカー集結

前回の記事では、オリンピック女子ゴルフで優勝したリディア・コについて書きました。今回は、オリンピック女子ゴルフが終わった翌週に開催中の、深見東州(半田晴久)先生が会長をされている国際スポーツ振興協会(ISPS)が冠スポンサーとなる「ISPSハンダ・スコットランド女子オープン」について書いていきます。

場所はもちろんスコットランドで、ダンドナルドリンクスというモダン・リンクスコースで行われています。ここは近年、スコットランド有数のリゾート施設に大規模改装されたということです。

「ISPSハンダ・スコットランド女子オープン」は、ゴルフコースが環境への影響を最小限に抑え、持続可能な運営を行っていることを示す国際的な認証制度となる、Golf Environment Organization(ゴルフ環境機構)が定める厳しい基準をクリアし、GEO認証トーナメントに認定されているそうです。

今年のスコットランド女子オープンからは、ISPSがスポンサードすることになり、3年連続このコースで開催されることがアナウンスされていました。

  1. https://www.womensscottish.com/news/isps-handa-to-title-sponsor-the-womens-scottish-open
  2. https://www.womensscottish.com/news/36-olympians-and-18-major-champions-headline-2024-tournament

LPGAツアーである「ISPSハンダ・スコットランド女子オープン」は、同じくスコットランドのセントアンドリュース オールドコースで翌週に開催される今季最後のメジャートーナメント、AIG女子オープン(全英女子オープン)の前哨戦としても紹介されますね。

地元のスコットランド政府とスコットランドの観光庁が、長年強くコミットメントしてきたトーナメントであり、ここ数年、メジャートーナメントを除けば、最もフィールドが厚いトーナメントとして、毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられるようになりました。

2024「ISPS HANDA スコットランド女子オープン」に出場する選手

エントリーしているプロゴルファーを見ると、確かにメジャートーナメントに次ぐ顔ぶれと言えそうです。

現、ロレックス世界女子ランキング上位30名からは、2位のリリア・ヴ、4位のコ・ジンヨン、7位のセリーヌ・ブティエ、8位の古江彩佳、9位のローズ・チャン。

11位チャーリー・ハル、12位リディア・コ、13位キム・ヒョージュ、14位ミンジー・リー、15位アリー・ユーイング、16位アタヤ・ティティクル、20位パティ・タバタナキット。

21位ブルックス・ヘンダーソン、22位メーガン・カン、23位マヤ・スターク、24位アリソン・リー、25位リン・グラント、26位ローレン・コフリン、27位アリセン・コープス、28位畑岡奈紗が出場しています。

さらに、レオナ・マグワイア、ジョージア・ホール、キム・セヨン、ジェニファー・カップチョやアシュリー・ブハイ、アリア・ジュタヌガン、パリ・オリンピックで銀メダルを獲得したエスター・ヘンゼライトも出場しています。また、アンナ・ノルドクビストやステイシー・ルイスのような複数のメジャー優勝を誇るベテランも出場しています。

今年は31カ国から、144人のゴルファーがエントリーし、メジャー優勝者18名(タイトル数27)、LPGAツアー優勝者46名(タイトル数177)が出場するとなっていました。オリンピックからそのまま出場する選手も36人いるそうです。

日本からは、2022年のこの大会でLPGAツアー初優勝した古江彩佳をはじめ、西郷真央、渋野日向子、畑岡奈紗、西村優菜、勝みなみ、スポンサー推薦の原英莉花が出場しています。

すでに二日目が終了し、予選カットライン通過の70名ほどに絞られました。残念ながら、西村優菜、原英莉花は予選落ちで、渋野日向子は負傷のために無念の途中棄権となりました。

二日目が終わった段階で、トップタイのミンジー・リー、3位タイのリディア・コとチャーリー・ハルですが、国際スポーツ振興協会のアンバサダーとして、このトーナメントではホストプロでもありますね。

新しくパートナーとなった国際スポーツ振興協会についての紹介

「ISPSハンダ・スコットランド女子オープン」のホームページを見ると、国際スポーツ振興協会(ISPS)について、以下のように紹介されていました。

https://www.womensscottish.com/news/sunshine-stars-shine-bright-excitement-builds

ISPSハンダのビジョンは、スポーツを通じて、世界をより良くすることであり、スポーツの力でコミュニティを団結させ、スポーツを通じて人々がより良い生活を送るチャンスを与えることです。

ISPSハンダは、スポーツの力で世界をより良くすることを目標に、個人や企業からの寄付により、イベント、プログラム、人材など幅広いプラットフォームに投資している、日本に拠点を置く慈善団体です。

ISPSハンダは、目の不自由な人々やその他の障害を持つ人々が、より充実した生活を送れるよう支援するためにスタートし、組織の範囲は大きく広がっていますが、障害を持つ人々を支援することは、組織の主要な優先事項であり続けています。

ISPSハンダは、障がい者を対象とした数多くのイベントを含め、世界各地でさまざまなイベントを主催しています。 最近では、オーストラリア、日本、アメリカ、ニュージーランド、アイルランド、ドイツ、オランダ、イギリス、スペイン、ウェールズ、シンガポールでのイベントをサポートし、そのほとんどが障害者に焦点を当てたものです。

ISPSハンダは、多くのスポーツや組織のスポンサーをしていますが、ゴルフは、障害者に機会を提供することができ、また、その世界的な性質から、常に重要なスポーツになります。

LPGAツアー、LET、R&A、PGAツアー、DPワールドツアー、PGAツアー・オブ・オーストラレーシア、ゴルフ・オーストラリア、ラグビー・オーストラリア、ウィルチェアラグビー・オーストラリア、インビクタスゲームズ、サンタバリー、ハルバーグ・ファウンデーション、ニュージーランド・フットボールなど、ISPSハンダは設立以来、世界で最も著名なスポーツ団体の多くと提携しています。

試合結果(8月19日に追記)

初日はリンクス特有の荒れた天候で、プレーにもかなり遅れが出ていたようです。初日-5でトップに立ったミンジー・リーは、リンクスでのゴルフがとても好きだとコメントしていました。特にこの日は強風で、まさにリンクスだったそうで、そんな中でショットを想像し、決めるのは楽しいと語ってました。

また、パリ・オリンピックので金メダリストであるリディア・コも、この日は最悪にタフなコンデションの中で-3でまわりました。そのような天候になることも予想していたそうですが、それもこのトーナメントに参加して経験できることとして、それを嫌がっていては良いプレーはできないから、ひたすらそれをこなしていくと語ってました。

メジャーで複数優勝するようなゴルファーになると、リンクスのような難しいコースで、荒れた天候であったとしても、それを楽しむかのように、まったく嫌がってないところが素晴らしいなと思います。

それでトーナメントの結果は、3日目に-6でまわりトップに立った米国のローレン・コフリンが、最終日もさらに伸ばして2位に4差をつけて優勝しました。ローレン・コフリンは、世界ランキングは26位ながら、パリ・オリンピックには参加枠の関係で出場は叶いませんでした。

今回のトーナメントを含め、直近に出場した4試合で優勝2回、トップ10が2回という好成績をあげており、次週のAIG女子オープンでも優勝候補の1人として注目されることになるでしょう。

2位には、パリ・オリンピックの最終日に目覚ましいプレーで優勝争いを演じ、銀メダルに輝いたドイツのエスター・ヘンゼライトが入りました。

そしてメジャーのエビアン選手権を制したばかりの古江彩佳が、この日-4で追い上げ3位タイに入りました。古江彩佳もパリ・オリンピックには出場がかないませんでしたが、これで世界ランキング8位からさらに上がるかもしれません。また、次週のAIG女子オープン(全英女子オープン)も楽しみです。

国際スポーツ振興協会(ISPS)アンバサダーは、4名出場していました。最終日はチャーリー・ハルとリディア・コとミンジー・リーの3名が揃って、最終組の一つ前の組みで回っていましたが、スコアを伸ばすことができず、それぞれ5位、9位、12位タイで終えました。もう1人のアシュリー・ブハイは30位タイでした。

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