前回は神道の特質について書きました。「現実を生き貫く精神や魂の、輝きに価値を見出す」という特質をもつ神道がベースのワールドメイトでは、御魂が輝き、御魂の進歩向上が、人がこの世に生まれてきた目的とされています。
生きている時が貴重である本当の理由
ワールドメイトでは、あの世の世界が存在することも肯定しています。ただあの世では、現世ほど進歩向上することができないと言われています。霊界では同じ霊層の人たちとしか交流できないからです。肉体という衣がある現世では、霊的なランクや霊層などに関係なく、さまざまな人たちと、玉石混交の中で活動することが可能です。しかし死んで肉体が無くなり霊体だけになると、わずかな差でも、一緒にいることができなくなると言われています。
たとえば、ものすごく考え方が後ろ向きで、人の悪口ばかり言う人、愚痴や不平ばかりの人と話していると、どっと疲れを感じてしまうことがあります。なんとか励ましたり、元気づけようと相談に乗ったりするのですが、差別的な意識とかではなく、つい敬遠したくなります
それがあの世に行って霊体だけになると、さらに強烈に、激しく相手のマイナス的な念波をモロに感じるようになるようです。それで、とても一緒にいることが耐えられないのでしょう。そのことは、実感として納得がいきました。
霊界では、たとえほんのわずかな差であっても、そうなってしまうため、いくつもの霊層にわかれていて、それぞれ似たもの同士がまとまっていると言われています。同じような人たちの集まりになると、切磋琢磨していくとか、そのような感じになりにくいかもしれませんね。
生きている間は肉体が緩衝材のようになり、いろいろな人と出会い、ともにいることができます。自分よりもはるかに素晴らしい人たちから刺激を受けたり、直接学び進歩向上することもできます。素晴らしい人たちからすると、面倒で大変なことかもしれませんが。
また反対に、その逆な人たちと接するときには、悩まされたり苦労することが増えるかもしれませんが、それを通していろんなことを学べるし、成長にもなると思います。そして相手を助けてあげることで、徳を積むことにもなります。
もちろん霊層の高低に準ずるように、立場や生活環境の優劣が決まるわけではないため、現実はより複雑な関係になっていると思います。世の中の境遇はもっと多くの要因で決まりますからね。
ただ言えるのは、この世では御魂が磨かれる度合いがはるかに濃く、機会も圧倒的に多くなることです。その分だけ御魂も早く進歩向上できるわけですね。そういう意味で、この世の幸せも大事ですが、あの世で幸せになることに重きをおく宗教が多い中では、現実世界に重きを置いているのが神道だと言えそうです。
そのあたりを理解すると、「現実を生き貫く精神や魂の、輝きに価値を見出す」という意味も少し理解できると思います。この言葉にはもっと別な深い意味があると思いますので、そちらは別な機会に書きたいと思います。
御魂が発動すると、どうなるのか
御魂を磨き、進歩向上することが、人が生まれてくる本義であるという、深見東州先生のお話をはじめて聞いたときは、すごく納得がいき、心底感動するものがありました。この話を聞いて、はじめて人間というものが、少し理解できた気すらしました。
学生時代からいろんな本を読んでいくうちに、人は、素晴らしい人間になるために生まれているのではないかと、そのように感じていたのですが、最後のピースがはまった気がしました。
この話は、まだまだずっと奥深い内容があるため、簡単には書けませんし、また簡単に理解することもできないかもしれません。
深見東州先生は、輝く御魂になろうという話もされていました。御魂が輝くとは具体的にどういうことか、詳しく解説もされました。その話のポイントをおさえていけば、仕事でも日常生活の中で活かせるし、そのことを知らずに生きていくよりも、より素晴らしい人生になるのは間違いないと思います。
ワールドメイトの場合、深見東州先生という、見習うべく手本となる方がいらっしゃるので、深見東州先生を見ていてわかることも多々あります。たとえば深見東州先生は、ワールドメイト会員の前に出られて何かのお話をされる機会がありますが、あるいは歌手として歌われることもありますが、必ず、魂がふるい起こされ発動された状態になって出てこられます。
役者さんや歌手が舞台に上がる前に、気持ちを整え、最高の演技ができる精神状態にしようとしますよね。スポーツ選手も、試合前は同じだと思いますが、練習や稽古の時から、本番さながらに、そのような気持ちで行なっている人もいると思います。
その事前準備がうまくいくと、素晴らしい舞台になったり、良い結果につながると思います。スポーツ選手が、よくゾーンに入ってるなどと言いますが、それも同じようなことかもしれません。毎回、必ず素晴らしい結果を出せる人になってくると、その人はもう、御魂を発動させて、最高の自分が出せるようになるための方法がわかっているのでしょう。
深見東州先生の場合は、事前に何も考えなくとも、人前に出られた瞬間に、何を話すのかが浮かんでくるそうです。その話がとても素晴らしく、聴く人の納得や感動を誘います。普段から多くのことを勉強され、膨大な知識をお持ちとはいえ、なぜ、毎回、毎回、そのようにできるのだろうかと、思わずにいられませんでした。
僕らワールドメイト会員はそこまではとても及びませんが、御魂が発動すると、まるで自分ではないようなことができたりする体験を、何度も経験したことがあります。おそらく、そのときの状態は、御魂が輝いているのかもしれません。
人は魂が発動していると、自分の力以上のものが出てくると思います。少なくともベストの自分が出てくると思います。その状態が、御魂の進歩向上になっているのでしょう。
体験談を一つ書くと、ある仕事のための面談に行った時に、難しい面談だったのですが、初っ端から相手とスムーズに打ち解けることができ、その後も、思わぬ展開になって話が盛り上がったり、結果としてびっくりするような成果になったことがありました。
文章にするとよくある普通のことのように思えますが、自分では、なぜ、あんなことが話せたのか、なぜ、あんなに相手に喜んでもらえたのか、結果としてあのような成果になったのは、自分の力であって、自分ではないような、そんな不思議な感覚でした。
人には守護霊がいますし、神様が守る場合もあります。御魂が発動するとそんな見えない世界からの他力の応援を受けて、本来の自分自身の力が、さらに増幅されて思わぬ力を発揮できるのでしょう。そんなことを続けていると、やがてそれがその人自身の実力になっていき、その分だけ進歩向上したことになるのだろうと思います。