前回は、第7回明るすぎる劇団東州定期公演の深見東州先生の解説を中心に書きました。それだけで、ほとんど終わってしまいましたので、今回は、私の率直な感想や、新聞に掲載された記事などから、マスコミの評判なども書いてみたいと思います。
正直言って、今回は、ただ笑い続けるというよりも、奥深い内容を積極的に取り込まれていた気がします。仏教や釈迦の教えに関心がない人にも、宗教的な慈悲とは何なのかを、伝えることができたのではないかと思います。ただし、深見東州先生も終わった後の解説で言われてましたように、最低限度の教養を持ってないと、それも理解できずに終わるでしょう。
ワールドメイトは神道がベースですが、幅広くいろいろな宗教のポイントを学べるので、長くワールドメイト会員を続けていた人は理解できたと思います。私も教養は足りてませんが、幸いたくさんのお話をワールドメイトで聞いてきたおかげで、なんとかついていけました。
今の若者たちは、ほとんど宗教には関心がないと思いますので、こういう楽しい笑いのある演劇で、教養として宗教を知るのも面白いのではないかと思います。過去の劇団の演目には、神道的な自然との共生などの要素を感じるものはありますが,教養としての宗教的な教えを取り入れた演目はなかったように思います。今回初の試みではないかと思います。そこが、まず、最初に感じたことです。
2番目は、今までもその傾向は十分あったのですが、「意味を考えることが意味のないことだ」という、深見東州(戸渡阿見)団長の考えが、強く出ていた作品だなと思いました。
特に2本目の「へそ」はミュージカル風の演出でしたが、突然、訳もなく登場するインド風のイケメンのダンスが、訳が分からないままに面白かったですね。こういうのは、何の意味があってここで登場したのだろうとか、深く考えないほうがよさそうです。後で、聞いたお話によると、こういう演出は、インド映画にあるそうです。
インド映画というと、インドが世界一の映画製作国で、美しいインド人女優がいることくらいしか知りません。数年前に「きっと、うまくいく」という映画が日本でも話題になり、それだけは見ようと思いましたが、まだ見てません。有名なのは、10年前の「踊るマハラジャ」という映画で、基本的にインド映画というのは、踊りと歌がたっぷり出てきて、それだけでも楽しめるそうです。ハッピーな気分にしてくれるようなものが好まれるようなので、何も考えずに踊って歌いまくり、ハッピーな世界観を演出できれば良いのでしょう。
「きっと、うまくいく」の主題歌のPVを見ましたけど、訳がわかりませんが、とても笑えます。
そして、ムトゥ踊るマハラジャはこんな感じですが。
https://youtu.be/TASx834JmV4
この中のシーンは、今回の「へそ」にかなり取り入れられていました。この映画を知っている人であれば、すぐに気がついたかもしれません。ただし、「へそ」では、この馬車に乗ってるような、ムキムキの男性の代わりに、小柄でキュートな女性が男装していました。そこがなんとも可笑しい、ひねりのあるところでした。
そして、この次に紹介する「ロボット」という映画も、日本で少し話題になりました。これは、ビデオで途中まで見た覚えがあります。なぜか最後まで見てないのですが。最先端VFX、ドSFアクションと、マサラムービーの絢爛さを融合したカオスな世界観が話題となり、世界で100億円を超えるヒットになった映画だそうです。
あと、インド映画を紹介したついでに、日本未公開ですが、ダンスがとてもすごいというので話題になった映画のシーンを紹介します。これを見てると、陽気を通り越して、脳が麻痺してきそうです。まあ、明るすぎる劇団のぶっ飛んだ演出を見てますから、なんとか大丈夫ですけどね。
もし笑えた人は、こちらの妖怪ウォッチ編もどうぞ。爆笑しました。
https://youtu.be/8HJB6f64bRY
しかし、インド映画のレベルは侮れませんね。もっと見ようと思いました。今回の定期公演は、「残酷な天使のナットウキナーゼ」にお釈迦様が登場し、そういう意味で、インドつながりになったそうです。その背景を知らなくても、相当に笑える内容でした。
では、深見東州先生の攻殻機動隊・・ではなく、甲殻機動隊シリーズのパントマイムを、新聞の記事でご覧ください。いくら劇団の団長とは言っても、宗教団体の教祖様でもあるわけで、ここまでされる教祖は世界広しといえども皆無でしょう。
カニとかエビの真似をする芸人も聞いたことないですから、ここまで細かい芸を磨かれるとは、もう言葉がありませんね。
「最初のお題はカニ。サワガニから始まって越前蟹、毛ガニ、花咲ガニ、タラバガニまで。それぞれのカニに扮した戸渡阿見が面白おかしく特徴を表現していく。サワガニの場面では、川で泳ぐ少年が腹を壊し、ズボンを下ろして川に何かが(ウ●チ)浮いているところまで表現。越前蟹では、大方の予想通り、裃姿のカニが現れ、爆笑を誘った・・・・汗だくになりながら引き上げるパフォーマンスに大声援が飛んだ。もとは、幕間のつなぎだった戸渡阿見のバフォーマンスだが、いまや、劇団公演の目玉? 人気沸騰中につき、新ネタへのリクエストも高まりそうだ」
東京スポーツ2016年5月23日紙面より。