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「第6回明るすぎる劇団・東州」定期公演

「第6回明るすぎる劇団・東州」定期公演

2015年7月9日東京スボーツ紙面より

 

2015年の、「第6回明るすぎる劇団・東州」定期公演は、新国立劇場で、7月4、5日の二日間にわたり開催されました。2015年は、「ミュージカルより面白いミュージオモ!」、「歌ってマイムする歌ントマイム」という、うたい文句が先行していて、何かが変わるのだろうなと思いながら出かけました。

そして、斬新な過去にはなかった新しい演出が披露されました。なにしろ、舞台下には16人編成の東州巨大オーケストラが生で演奏し、それに乗ってライブで深見東州先生が歌うという設定でした。一瞬コンサートのようだなと思う間もなく、ペンギンたちと人間の物語に合わせて、まずはダンスが始まりました。

まさにミュージカルですが、歌は深見東州先生お一人であり、しかもはじめて深見先生のオリジナル曲以外の曲も、たくさん出てきました。ペンギンたちのかわいいダンスの挿入曲は、深見東州先生書き下ろしの「ペンギンの歌」「アザラシの歌」でしたが、早くもライブと演劇とダンスが融合した展開に、会場はノリノリとなっていきました。

この「南極大陸」という演目は、南極大陸で一人の人間がペンギンに出会い、仲良くなっていきます。しかし、楽しい時間は長くは続かないのでした・・・。なかなかシュールなラストにドキッとする、笑いと感動があるストーリーでした。ストーリーに合わせて、深見東州先生が「雪の降るまちを」「雪国」をライブで歌い、オリジナルの「南極」も歌われました。

はじめて見る舞台演出を楽しみつつ、幕間のウタントマイムでは、いつもの笑いの渦に巻き込まれていました。今回は台詞のないバントマイムではなく、音がありました。音のあるマイムという言い方は矛盾してますが、でもそんな感じなのです。これは見ないとわからないかもしれません。
そして、次のドラマの伏線となる「霧の摩周湖」「知床旅情」を歌われ、そして小林旭さんの大ヒット「熱き心に」を歌われました。ここで話が小林旭さんのことへと脱線していくのですが、小林旭さんの歩き方のモノマネから、ペンギンの歩き方になり、アザラシの歩き方になり、オットセイの歩き方となり、その違いの細かな描写に場内は大爆笑でした。足の動きと首の動きが、体の柔らかい深見先生ならではの独特のモノマネを成立させています。あんな真似は、とてもできるものではありません。また、微細な観察力がないと思いつくこともないでしょう。

続いては、ドラマが中心になっていきます。まず新作の「民宿」です。これはギャグとコメディが爆発した、今回最も笑った演目でした。映画「ランボー」のパロディーなんかもふんだんに出てくる、これでもかというくらいの笑いをとっていました。戸渡阿見作品の笑いの王道的な傑作でしょう。まさかまさかの連続が続くストーリー展開に、深見先生の、ここでもストーリに合わせた「イヨマンテの夜」「北酒場」を歌われます。

そして次は、かつて強烈な印象を残したまま、まだ一度も定期公演では上演されていなかった「盛り場」です。新聞記事から引用しましょう。「とある盛り場で、男がバーボンを飲んでいた。すると横に絶世の美女が座っている。 男が「好みのタイプだ」と心でつぶやくと、美女が「どうぞご自由に」と話しかけてくる。なぜ、心の声が読まれているのか?不思議そうな顔をする男に、美女や他の客が、「私たちは独身(読心)だからよ」と返す。思わぬ答えに会場は大爆笑。そして美女がおカマであることも判明し、大騒ぎ。「ルパン三世のテーマ」「さそり座の女」などの楽曲に合わせて、オカマが男に襲いかかり、会場のテンションも上がりっぱなし。最後は深見も加わり、男の顔面にパイを浴びせ、インパクト抜群の舞台となった。」
という感じのストーリーなのですが、あらすじ書くのが大変なので引用しました。

このおカマが男を襲うシーンはなかなか見応えがある場面で、ちょっぴりエッチで、舞台コードは大丈夫かなと思いますが、しかし男が心でやめてくれと叫んだとき、おカマは大人しく元の席に何事もなかったかのように戻ります。この作品は、ただハチャメチャに盛り上がるだけではなくて、心で叫んだことには、みんな従うのです。劇の最後に、盛り場のお客が、「お互い、心が読めるもの同士だから、ここにいるだけで幸せなんだ。心が嫌がることは絶対にしないし、…。心を読んでくれない妻を持つ人は、ここに来ると最初は混乱するが、だんだん慣れてくると、ここが天国の出張所だということがわかる」というセリフが胸に残ります。

また、「天国では、年齢、性別、職業など、社会的な地位や名誉のようなものは、一切関係ないんだ。ただ、優しい心が共鳴するもの同士が集うのさ」と言うセリフもあり、不思議な余韻が心を包む、戸渡阿見ワールドなのでした。ちなみに、ナレーションも素晴らしく、あの玄田哲章さんが務められていました。

そしていよいよ最後の演目「バッタに抱かれて」です。こららは第1回の定期公演で、ラストで上演された純愛物語です。ただし巨大なバッタと女性の情熱的な恋という、戸渡阿見作品以外にはありえない、摩訶不思議な物語なのです。その女性のバッタを想う一途な気持ちが、笑いの中に涙を誘う、この物語の見せ場の一つになっています。
また、このストーリーの中には、女性が男性に求める理想の姿も描かれています。同時に、男性が女性に求める理想も描かれているのです。そこに心の底に響く感動の理由がありそうです。そこのところを、今回も迫真の演技で演じてくれました。すごく感動しました。皆さん、いい役者になったなと思います。

上演後に、一つの秘話が明かされ、前日に主役の役者にトラブルがあったことを知りました。しかし、その負傷を乗り越えての今日の芝居だったそうで、深見東州先生も、アクシデントを乗り越えたことで、とても良い演技になったと言われていました。トラブルを超えて、なを頑張っていこうというときに、その人の魂が輝き、最高の素晴らしい演技となったのでしょう。これは、ワールドメイトでも、よく言われていたことだなと、思い出しました。

「第6回明るすぎる劇団・東州」定期公演

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