深見東州(半田晴久) 氏の年間イベント一覧
2023「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」は現代的に甦るオペラ「蝶々夫人」を上演

今年の「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」は、プーチーニの「マダム・バタフライ」(蝶々夫人)が上演されました。

「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州政府の観光・主要イベント機関であるDestination NSWと、深見東州先生が会長を務める世界芸術文化振興協会(IFAC)の支援を受け、国立オペラ・オーストラリアが毎年3月から4月にかけて公演する野外オペラになります。

「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」の評価

今年も王立植物園内にある、シドニー湾に突き出たミセス・マッコーリーズ・ポイントに壮大な水上ステージを設け、3月24日から4月23日まで、1か月にわたり開催されました。

この岬はシドニー湾上にオペラハウスとシドニー・ハーバーブリッジが重なって見える、シドニーでも絶好の人気撮影スポットとして有名です。オペラハウスまでは海沿いの道を歩いて20分という場所にあります。

そんな絶好のロケーションと、一流のオペラ団を組み合わせたイベントは、観光に力を入れているシドニー州政府が強力に後押ししているそうです。

そのタイトルスポンサーに選ばれたのが、シドニーに支社がある世界的な企業などではなく、日本の深見東州先生が創設された世界芸術文化振興協会(IFAC)であったことは、いろんな意味ですごいことだなと思います。

「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」の初演は2012年で、「ラ・トラヴィアータ」(椿姫)で幕を開けました。

絶好のロケーションの中で行われる大規模野外公演が話題にならないはずがなく、特に3年目となる2014年は、スペイン演劇界のイノベーター、アレックス・オレ演出による「マダム・バタフライ」(蝶々夫人)が上演され、これまでのオペラ公演の中でも非常に高い評価を受けた公演の一つと言われるほど、世界的な評価を得ました。

その後、主催する国立オペラ・オーストラリアは、世界5大オペラ団と言われるほど評価が上がり、今日に至ります。

過去10年間に、世界中から50万人以上の人々が訪れ観劇したそうです。2022年の「オペラ座の怪人」の公演では、アンドリュー・ロイド・ウェーバーもかけつけ、各方面から最高の評価を受けていました。昨年は6万人以上の人々を魅了したとのことです。

今回の「蝶々夫人」は現代社会を反映した設定に

「マダム・バタフライ」(蝶々夫人)は、プッチーニが最も愛し、最も多く上演されているオペラですが、最初の公演は大失敗に終わっています。妨害があったとも言われており、プーチーニは激怒しつつも、その後5回も書き直し、現在はその5回目の曲が世界中で公演される超人気オペラの一つにまでなっています。

今回上演された「蝶々夫人」は、2014年の「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」で上演したものとは少しばかり設定が異なっていました。

もともとの作品は明治時代後半の長崎を舞台に、米国海軍士官の現地妻になった15歳の日本人女性の儚い悲劇のロマンスになります。それが今回は海軍士官ではなく、冷酷な不動産開発業者のビジネスマンという設定になっていました。

したがって蝶々さんとの恋だけではなく、彼女の故郷の風景にも関心が注がれるという設定だったようです。そのため一幕では人工芝による丘や竹藪が出てきますが、対照的に二幕、三幕では、乱開発や都市化による荒廃した建造物が登場するなど、幕間のセット転換もかなり大がかりです。

オペラ「蝶々夫人」は、音楽の素晴らしさ以外にも、日本女性の一途な純潔さや、女性差別、当時の日本のおかれた状況など、いくつか考えさせられるものを含むオペラだと思います。それに加え今回は、現代の資本主義の行き過ぎた開発や、自然の破壊などのテーマも意識した内容になっていたようです。

僕は実際の公演を観たわけではないので、生の舞台を見ると、また違った印象を持つかもしれませんけどね。

蝶々さんを演じたのは、韓国人オペラ歌手のカラ・ソンで、今回も、キャストへの評価は概ね高かったようです。

公演初日の幕間には、マルコム・ターンブル元首相やスコット・モリソン元首相など、3人のオーストラリアの歴代首相も登場し、350mのレッドカーペットが敷かれ、目を引くデザイナーズドレスなどなど、アカデミー賞に匹敵するような輝きを放っていたと現地のメディアに評されていました。

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