今年も昨年に引き続き、トータルで7日間に及ぶISPSハンダマッチプレー選手権が開催されます。長丁場の大会になるので、2回に分けて開催されますが、まずは7月の26日と27日の二日間で1・2回戦が開催されます。 そして3回戦から決勝までは、9月5日から9日にかけて行われます。
男子トーナメントでも、これまで4日間の大会しか知りませんでしたので、随分と思い切った日程だなと、去年は思っていました。 そもそもマッチプレーを開催するということが、思い切った決断だと言えますが。
去年のマッチプレーを動画で見ましたが、確かにテレビ放映向きではないように思いましたね。一戦一戦は非常に白熱して面白いのですが、何しろ最終日でもないのに、18ホールで決着がつかなければ、どこまでも延長になります。27ホール目まで行って決着がついた試合もありました。かと思ったら、早々と14ホールあたりで勝負がついて終わりになる試合もあります。このようにいつ終わるのかわからないような試合の中継はテレビ放映向きではなく、当然、スポンサーも敬遠するでしょう。
さらに、シード選手が次々と早い回で敗れ去って行きましたから、これも観客動員やテレビ視聴率などを考えると、とてもマイナスになります。 去年は、そのようなことがあったために、結局日本でマッチプレーが行われなくなったという経緯と理由を、実感することができました。
しかし、プレー自体はとても熱い試合が多かったようですし、私が動画で見た試合も、手に汗握るような展開になり面白かったというのも事実です。 ということで、宣伝効果には旨味がすくないマッチプレーを、日本選手の勝負強さや技術力アップのためだけを思い、再びレギュラーツアーで開催するという決断が、いかに思い切った決断だったのかと、今更ながら感じる次第です。
そして、もう一つのマッチプレーの難点は、普通にやると、競技に参加できる選手が少なくなることだと思います。何しろノックダウン方式、いわゆる勝ち抜き戦になりますから、64人の選手でも、優勝を決めるまでに6回、18ホールのプレーを戦わなくてはなりません。 ですので、予選はストロークプレーで行い、ベスト16からマッチプレーにするとかしなければ、なかなか4日間では終わりません。それでも1日に2回、18ホールをプレーするという過酷な日程を組まなくてはならなくなりますから、マッチプレーを開催しようと思えば、ある程度参加人数を絞らざるを得ないでしょう。
ただ半田晴久ISPS会長(深見東州先生)としては、おそらくより多くの選手に出場する機会を与えようとされるでしょう。今回も100人を超える選手たちが出場する予定のようです。しかも全てマッチプレーで行うので、今年ものべ7日間という型破りな日程になってしまうのでしょう。選手たちは高額な賞金をかけて戦うので良いとしても、主催者側は、費用や運営など含めて、かなり大変なことだろうと思って見ております。 ここまでして、大規模なマッチプレーを開催されるわけですから、今年も素晴らしい試合をぜひ見たいものですね。
【ISPSハンダマッチプレー選手権】石川遼「ゴルフの素晴らしさと楽しさをアピールできる機会」 https://t.co/jXjtva9uav
— うさうさ (@ovselkc85) 2018年6月20日
国内ツアー唯一のマッチプレー大会に臨む石川遼 「1回戦から最終日の優勝争いのような感覚」で挑む https://t.co/nDOuTujY9U
— ゴルフニュースAZ (@2354ai) 2018年6月18日
6月18日におこなわれた大会開催の記者会見では、日本プロゴルフツアー機構副会長に就任した石川遼プロも出席していました。そして、主催者である半田晴久会長へ開催への感謝を表明した後、「ツアーの中でも最高の賞金額ということで選手一同、モチベーションが高い。それに加えて今年は賞金が増額され、選手一同、驚いているところ。今はストロークプレーが主流ですが、もともとのゴルフの始まりはマッチプレー。この方式はゴルフの素晴らしさ、楽しさをファンにアピールできる素晴らしい機会。100人を超える多くの選手がこの方式で戦って腕を磨いていきたい」との思いを述べていました。
それから、今年の開催コースとなる鳩山カントリークラブの理事長も出席し、コースの特徴などについても述べていました。 普通、夏の大会になると、芝を守るために水を巻くことが多くなるそうです。そのため、土が柔らかくなっているそうです。ところが、今回のコースには高温多湿に強いハイブリッド・バミューダグラスという芝を使用しており、水を巻く回数を減らせるため、土が硬いまま保たれているそうです。従って、スピンをかけないと難しいでしょうとのことでした。下りも早くなり、パッティングの技術が要求されるようです。
それから、もう一つ、今気になる話題も出ていました。 昨年度優勝者の片山晋呉プロこのことです。片山プロは、昨年のこの大会で、激戦につぐ激戦を制し、あえて古い表現で言わせて頂くなら、大和魂を発揮して根性で勝ち取った優勝だったと思います。個人的には、ゴルフに死闘という言葉は似合わないと思っていましたが、そんな言葉しか思いつかないような戦いぶりでした。
勝った瞬間の喜びの爆発の表現も、永久シード選手で長年多くの勝利を獲得してきたとは思えない、初々しい新鮮さを感じました。まるで、初めて賞金王に輝いたときか、メジャー選手権を初めて制したかのような喜びように見えました。プレー中は冷静沈着そのものでしたが。 昨年の大会をきっかけに、再び勝利とゴルフ競技への飽くなき探究心に火がついたのではないかというゴルフ関係者もいたそうです。
そんな片山プロですが、ご存知のように、先日の森ビル選手権のプロアマ戦において、アマチュア選手に不快な思いをさせたということで、現在、反省の意志を示してトーナメント出場を自粛しています。実績が素晴らしい著名な選手だけに、ゴルフのニュースとしては、とても大きく取り上げられていました。
そんな片山プロに対して半田晴久ISPS会長(深見東州先生)は、「あのプロアマ問題で、JGTOが調査中ですが、可能であれば、前大会の覇者である片山プロには、ぜひプロアマにも出て欲しいし、試合にも出場して欲しいと思っています。プロならファンサービスやマナーを守るのは当然です。しかし、一方で、プロは個性的でなければならない。私は片山プロのような偏った性格と、社会常識が足りないところが大好きです(笑い)。メディアや世間の批判は真っ当で、その通りなのですが、そうではない角度と価値観で見る人もいるということです。もし、8月いっぱいで復帰できるとしたら、片山プロはシード選手なので間に合いますからね」と述べられたことが、スポーツ紙に掲載されていました。
私は、昨年の大会中に、片山プロが自身のインスタグラムに、対戦相手とのツーショットを面白く撮影してアップするなど、ゴルファー同士のフェアプレー精神を感じさせる取り組みや、ファンサービスへの取り組みが良いなと思って見ていました。 それだけに、今回の事件は残念な思いで、何があったのだろうと推移を見守っていた一人ですが、半田晴久ISPS会長(深見東州先生)のこの発言を聞いて少し安心しました。
何を安心したのかというと、深見東州先生は、片山プロの良いところも問題のあるところも、すべて理解されているんだなと思ったからです。マスコミや世間の評判は、時として一人の著名人の人生を大きく左右することがあります。しかし、そんな中でも、このような懐の深い理解者がそばにいれば、きっと、立ち直る原動力の一つになるかもしれないと思うからです。
昨日行われた記者会見では、調査の結果、厳重注意に処するという結果が出ていました。詳しい詳細やコメントはしませんが、本人としては、今までと同じようにしていたことのようですね。本人はそれで良いものと思っていたのでしょうけどね。
片山晋呉に厳重注意処分 プロアマ不適切言動問題 https://t.co/zctopbTPb2
— Ronald (@9bzxoklmgn_646) 2018年6月28日
今回の片山晋呉プロの問題とは関係ありませんが、深見東州先生は、ワールドメイトで立場のある会員に対して、時々注意やアドバイスをされることがあります。その時に私が感じるのは、一人の人間に対する理解の深さが違うなということです。
例えばある程度年齢を経た人の場合、あるいは職種からくる長年の環境で性格が偏ってしまっている場合、本人がいくら反省して悪い部分を直そうとしても、簡単には直せないことをよく知っておられます。そんな場合は、無理に直すのではなく、悪い部分が出ないような環境に、その人を置いてあげるとかをされます。そして悪い部分はできるだけ目立たないように努力すれば良いと、アドバイスされることが多いです。
さらにその人の良い部分は、それまでと同じように伸ばしていけるように配慮されます。この辺りの的確で見事な対応は、とても文章では上手く表現することができませんが、もし組織の長にこのような対応ができる方がいると、その組織に属する人間も、その周りの人たちも幸せだなということだけは間違いないと思っています。
片山晋呉のパッティング練習が原因か アマとの間に何が(GOLF NET WORK)
27日、国内男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)が都内で会見を開き、片山晋呉に対し、制裁金30万円と厳重注意処分を科すと発表。また、5月30日に行われた日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hillsのプロアマ戦で起きた経緯を説明した。
片山とゲストはカートで最初のホールとなる13番に移動。互いにグリーンに乗った段階で、片山は3つのティをポケットから取り出しグリーンに投げ、そのティを狙いパッティング練習を始めた。特にゲストに対して許可をもらうことは無かったという。
両者のパッティングが終わり、ゲストは次のホールへ向かったが、片山はそのまま13番に残り練習をしていた。ゲストは片山に早く上がるように伝え、片山は小走りで14番に向かった。
しかし、前の組がティーグラウンドにいたため、片山はゲストに対して、まだ詰まっていると伝えたところ、プロとしての配慮が足りないと言われ、片山はすぐに謝った。
そのあと、ゲストが14番でティーショットを放ったが「帰る」と言い、カートに乗ってクラブハウスに帰ってしまった。
今回の件に対し片山は「ゴルフを支えて下さっているすべての関係者、ファンの皆様、こういう騒ぎになってしまい、申し訳なかったと思っています」と謝罪し、「青木会長からも厳重注意をたくさん受け、自分の至らなかった所を改めて、最後はJGTOを含めゴルフを、トーナメントを、さらにプロアマをより良いものにしていくために、やっていきましょうと(青木会長から)言葉を受けました。本当に反省するところは反省し、ゴルフ人生の糧にしないといけないと思っています」と述べた。
ISPSハンダマッチプレー選手権 1回戦・2回戦
主催:一般社団法人 国際スポーツ振興協会(ISPS)
共催:一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)
開催日: 7月26日(木)~27日(金)
※一般非公開
開催会場: 鳩山カントリークラブ
埼玉県比企郡鳩山町大橋1186-2
TEL:049-296-5511
ISPSハンダマッチプレー選手権 《3回戦~決勝》
主催:一般社団法人 国際スポーツ振興協会(ISPS)
共催:一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)
開催日: 《優勝決定戦》2018年9月9日(日) 《3回戦~準決勝》9月5日(水)~8日(土)
開催会場: 鳩山カントリークラブ
【3回戦~決勝観戦チケット】
販売:7月中旬から ◆鳩山カントリークラブ ◆ゴルフパーク(9月4日まで) ●前売り:各日共通5枚つづり:6,000円(税込) ●当日券:各日 2,000円(税込) 各日ギャラリーゲートにて販売。 ※大人同伴の場合に限り、18歳以下は無料。