「サクセス登竜門」から、もうひとつ紹介したいと思います。「サクセス登竜門」とは、ワールドメイトの深見東州先生が出演されていたテレビ番組ですが、内容は、もちろんワールドメイトとは関係がありません。将来の夢に向かって、成功の途上にある若者たちをゲストに迎え、有意義で具体的なアドバイスをされる番組です。その中で、高校生国際美術展で入賞した高校生たちの悩みに、アドバイスをされた内容を書いてみます。
数千点の作品から選ばれ、グランプリをとる優秀な高校生たちですから、皆、将来優れた芸術家になるだけの資質を持っていると思いますが、将来の目標を聞くと、美術だけでは食べていけないのではないかと、不安を持っていたのです。その気持ちはよくわかります。親からしても、もしも自分の子供が音楽家になりたい、絵描きになりたいといえば、少々素質があったとしても「止めたほうがいい」と言うでしょう。芸術で食べて行くことの難しさ、世の中の厳しさを言って聞かせるでしょう。実際に、その子らの中にも、親から反対されている人がいました。それに対する、深見先生のアドバイスが、実に的を得たものでした。
親というのは、子供の幸せをとても考えているからね。やっぱり子供の生活が安定して、健康で良い結婚して、幸せな家庭にいってほしいと。幸せイコール安定を求めるものですよ。だから、それは(芸術の道にすすむこと)危険ではないかと思うのです。
しかし、能力才能を磨くのだったら、冒険しなかったら、並のレベルを超える人になんかならないじゃないですか。並のレベルを超えて、結果が出たら、親は、「いやあ~うちの息子は子供の頃から優秀で何倍も努力していましてね~」と。あんなに反対していたはずなのに(笑い)。結果が出て成功してすごいですねと言われたら、親にとっては、それが最高の幸せなんですよ。
だって、お父さんやお母さんの人生ではないんだもの。私は、こういう風に生きて、成功しても失敗しても、貧しくても生活が安定しなくても、これが私の幸せなんだと、それができないと死んでしまうんだと。結局、親は子供の幸せを考えているから、そこまで言い切ったら、親は応援してくれるわけですよ。
なるほどな~と感心しました。言われてみれば私も学生時代に、親の反対を押し切り、好きな道にいきたいといったことがありました。親はがっかりし初めは反対しましたが、絶対にやめそうにない私の熱心さにあきらめたのか、結局反対しなくなりました。そして、今はまた違う展開の人生になってしまうのですが、でも、その時の決断があったので今があり、後悔はしていません。結果として、もっとよい人生にめぐりあったことで、幸せを感じているからです。
情熱を持ち、本当に自分がやりたい道に行くことが、その人にとっての幸せになるのかもしれません。その結果、もし生活が安定しなくても、それでも幸せだと思えれば言いわけです。親の気持ちはありがたいですが、親の人生ではないというのは、今でこそはっきりと確信できます。あの時、親の言う通りの人生を歩んでいたら、その方がもし金銭的に恵まれたとしても、後悔したであろうことは間違いありません。
また、たとえ当初の夢が叶わなくても、情熱を傾けて努力したのであれば、けっして不幸にはなりません。かえって、そのあと違う素晴らしい道が開けてくるものです。だから、あまり考えすぎ無い方がいいですね。人生はどう転ぶかわかりませんから。もしも数年頑張って、まったく芽が出ないようなら、その道の才能が無かったと思って別な道にいけばいいと思います。それまでに努力したことは、無駄にはならないと思います。
どうも自分自身の学生時代を思い出してしまいました。今は、ワールドメイトに出会うことができたおかげで、最高に良い方へと人生が変わりました。そして、今までの人生の選択も間違いではなかったと思えるので、悔いはありません。もっと努力し勉強しておくべきだったと思いますが、今からでも遅くはありませんので、これからにつなげていきます。これからの未来を担う才能ある若い高校生たちに、自分の夢に向かい、情熱を持って突き進んでもらいたいと思いました。