最近は毎年ハロウィンの時期に、日本でも多くのイベントが催されます。、今年もかなりニュースになっていました。本来は宗教的なお祭りの一種ですが、宗教とほとんど関係ないイベントになっているのは、本場アメリカでもそのような傾向があるので当然の成り行きなのでしょう。
ところで先日ワールドメイト会員で、アメリカではハロウィンがしっかり定着しているせいか、キリスト教のお祭りとばかり思ってる人がいました。実はそうではなかったと聞いてとても驚いていました。日本人にとってはどちらでも構わないことでしょうけど、そう思ってる人も多いようです。
ハロウィンのことで深入りするつもりはありませんが、ケルト人の宗教的なお祭りで、悪霊を払う意味合いがあるとのことですから、何か意味があるという点では、日本のお祭りと同じ部分もあるかもしれません。
日本の伝統的な各地に伝わるお祭りも、今では観光イベントに近くなっているものもありますが、本来お祭りには、とても大事な意味があるそうです。ワールドメイトではお祭りをとても重視されていますが、それも同じ理由からだと思います。
一言で言うと、祭りとは神様と人間の間(ま)をつりあわせるためにあるそうです。つまり、神様と人間との壁を取り払って、一緒になるというイメージでしょうか。そのためにお酒を飲んだり、食べ物を食べたり、楽しく歌って踊って騒いでいるのです。もちろん、ただのバカ騒ぎだけでしたら失礼になってしまうでしょう。だから、はじめに祈りの儀式から始まり、厳粛な中で祭祀を執り行い、その後にそうするのです。
厳粛な祈りを捧げるだけでもよい気がしますが、それだけではまだ神様との間に感性の開きがあり、神様との一体感を感じるところまではいきにくいようです。ですので、食べ物を捧げ、自分たちも飲み食いし、踊ったり楽しくやっていると、神様や先祖たちも喜んで一緒に楽しくやろうかなとなって、一体感につながっていくようです。確かに先祖ならばその気持ちもわかりますが、実は神様たちも、みんなで和気あいあいと楽しくやるのが大好きなのでしょう。それはワールドメイトに入会して初めてわかってきたことです。
神話における天の岩戸開きでも、神々が楽しく騒いでいる様子が描かれていますが、アメノウズメノミコトさんは裸になって踊ったりしています。それで天照大御神の気をひいたわけですから、みんなが楽しくやっていると、神様も一緒になってされるのだと昔から信じられてきたようです。そうやって、節度はあると思いますけども、楽しくやってる中で神様との一体感が生まれ、我を忘れるような、なんとも言えない幸せな気持ちになっていくのでしょう。理屈よりも実際にそういうお祭りに参加してみるとわかります。全くのイベント的なお祭りでは、そこまで感じるのは難しいかもしれませんが、ワールドメイトで行なわれているお祭りでは、そういう体験を何度でもできます。あるいは、ワールドメイトの支部でも、祈願祭を行った後にみんなで楽しく直会という食事会を行ったりしますが、そういう時にもなんとも言えないような幸福感を感じることがありました。
知性の殻を突き抜け、感性の奥にあるものが神魂と言われますが、そこが喜んでいるようです。ワールドメイトでは、深見東州先生が「お祭り」とは神人合一するための礼なのですと言われていました。諏訪大社の御柱祭、あるいはそれ以外の地域に伝わる伝統的なお祭りに、人々は神がかったように熱狂的になって行なってきましたが、人の奥に鎮まる神魂には、そういうことがわかっているのでしょう。