深見東州(半田晴久) 氏の年間イベント一覧
週刊ダイヤモンド掲載、再びの深見東州ワールドメイト代表インタビュー記事を読んで

週刊ダイヤモンド10月7日14日特大号に、深見東州先生のインタビュー記事が掲載されていました。実は5年前にも、週刊ダイヤモンドに、深見東州先生のインタビュー記事が掲載されたことがありました。その記事を読んで、僕が感じた感想などを書いて投稿した記事もあります。ワールドメイトや深見東州先生を理解する上での参考になるのではないかと思って書いたものですが、逆に今、読んでもらいたい内容だなと思います。

経済的な合理性の追求と利他的な行動の違い

僕自身が書いた記事を改めて読んで、今回の新しいインタビュー記事を見ると、前回よりもメディア側の理解が若干ですが、変化したように感じました。今回の取材も6時間に及んだと書かれているので、メディア側が知りたいあらゆる疑問に対し、深見東州先生が直接、時間をかけて丁寧に答えられていたのだろうと、想像しています。

そもそも週刊ダイヤモンドは立派な経済誌です。何かの本で読みましたが、経済学というのは合理性を重んじるため、「利他的な行動」は、基本的に間違いと考えるそうです。「利他的な行動」とは、みずからの利益を犠牲にして他を助ける行動と定義するなら、伝統的な経済学で考えると、これは間違いということになるようです。ただし行動経済学や、社会科学などでは、重要と考えられています。

あるコミニティの中で、お互いに助け合うということは、よくあることですよね。これは、相手を助けることで、自分が困った時には周りから助けてもらえるということで、合理性があると考えられます。

外交でも、遠く離れたウクライナに対して支援するのは、後々、日本が困った時には欧米諸国から助けてもらえるという考えがあり、合理的な判断と言えるでしょう。しかし、それ以上に人道的な見地から、支援しているかもしれません。それは、一見すると合理的では無いように見えても、それでも世界や社会全体からすると、正しい、理に適ったものと言えるでしょう。

人間には、そのような経済的な合理性を求めるのとは別に、本来の人が持っている慈悲の心や博愛の心からくる、見返りを考えない利他的な行動がありますよね。

わかりやすい例として、前の記事でも紹介しましたが、深見東州先生はハリー王子から、「あなたは私たちのチャリティーを支援してくれているが、わたしたちに対して一度も交換条件を求めたことがない」と、言われたそうです。ハリー王子のチャリティ活動を支援する大企業のほとんどは、支援の見返りとして、ハリー王子に対して何らかの反対給付を求めてくるのだそうです。

企業経営は合理性の追求ですから、これが企業としての取り組みとしては、普通に常識なのでしょう。費用対効果を考えず、社会貢献に取り組むために深見東州先生が創設された財団や組織とは、考え方に相違があるわけです。

今回の週刊ダイヤモンドの記事の感想

それで経済誌も、やはり合理的な考え方に基づき記事を書いています。5年前の週刊ダイヤモンドの記事では、深見東州先生のチャリティ活動や芸術活動、宗教活動も含めて、ワールドメイトは好循環を生む独自のビジネスモデルを作っているという内容の記事を書いていました。

つまりその考え方でいくと、チャリティ活動も、利益を生むための活動でなければならないのでしょう。あくまで経済的な合理性に支配された考え方であり、利他的な行動というものへの理解がなく、あるいは宗教性に基づく慈悲の心とか、博愛の精神などへの理解が乏しいと言えます。

週刊ダイヤモンドの5年前の記事も有料コンテンツになりますが、一応、以下にリンクを貼っておきます。

宗教団体ワールドメイトの深見東州教祖が激白、教団ポリシーは「臭いけど食べたら旨い」

新・新宗教ワールドメイト「ギャグ満載広告」の狙いと、深見東州教祖“3つの顔”使い分けの妙

それが今回の記事では、「ワールドメイトの年間収入は115億円!利益はチャリティー活動へ回す特異なビジネスモデル」と、相変わらず書かれてはいたものの、以下に内容の一部を抜粋しますが、若干ニュアンスが変わった印象を持ちました。

年間の収入は115億円に上るが、この利益の多くは代表の深見氏がトップになっている財団やNPOの、コンサートやチャリティー活動に充てられる。このような事業の多様性がワールドメイトの大きな特徴だ。実は深見氏には3つの顔がある。

一つ目が宗教法人ワールドメイトを率いる宗教家「深見東州」。

二つ目がグループ企業を束ねる企業家「半田晴久」だ。学習塾経営を行うミスズ、時計の卸や出版事業を行うTTJ・たちばな出版などで代表を務める。

三つ目がNPOや財団トップとして、芸能やスポーツ振興、国際協力を行う社会活動家で、ケースに応じて深見、半田とともに「戸渡阿見」の名を使い分ける。深見氏自身も、イベントに登壇して歌やトークを披露したり、絵を描いたりと、積極的に活動している。

深見氏は国内外の幅広い分野の著名人と交流があり、上述のヘンリー王子のほか、過去には米国のオバマ大統領がイベントに訪れたこともある。安倍晋三元首相をはじめ、日本でも与野党の政治家と親交がある。

ワールドメイトに対して、弁護士やジャーナリストらが、2000年代に「ワールドメイト被害救済ネット」を立ち上げた経緯がある。これについてワールドメイト側は、「実際の被害者はなく、加害者が被害者と名乗り、『中傷活動』を進める会」と反論している。上述のインタビューにもある通り、「反社会的になりようがない」というのがワールドメイト側のスタンスなのだ。

みすず学苑を経営、ワールドメイト深見東州教祖が明かす「ヘンリー王子」来日の訳
深見東州・ワールドメイト代表インタビュー

おそらく、この部分に関しては、深見東州先生もかなり詳しく解説をされたのではないかと思います。記事になると簡単な記述にまとめられてはいますが、そこには深い理由が存在しています。なぜ多くの活動をするのかについては、僕の過去の記事でも何度か書いてきました。

また、「被害救済ネット」などに関しては、以下の記事を読んでもらえると、その当時の背景が理解できると思います。

売名や偽善による行為と利他の心で行う行為の違い

似たようなケースで、かなり昔、Wikipediaか雑誌かで見た記憶があるのですが、深見東州先生がワールドメイトを創設して3年後くらいに始めた盲人のための福祉活動について、これを売名行為だとか、好印象を世間に持ってもらうために行なっている偽善であるかのように書いているものがありました。

宗教性や、それにつながる利他の心を理解できない人、あるいは何でも合理的な考え方で片付けてしまう人たちにとっては、そのように見えるのだろうと思います。

そのような考え方をする人たちのことを、否定するつもりはありません。実際に、そのような売名や偽善で形だけの慈善活動を行う人たちも世の中にはいるでしょうから。

ただ、本当に利他の心で行われている慈善活動は、それが社会やコミニティにとって必要なものであるかぎり、10年、20年と、長続きするケースが多いと思います。売名行為、偽善で行なっていると、どこかで批判され続けることができなくなるか、あるいは長続きせずに、いつも間にか消滅しているように思います。

しかしながら、始めた時は売名や偽善的な心が多少あったとしても、それを10年、20年と続けたのであれば、立派な慈善活動になっているかもしれません。

深見東州先生が行う盲人福祉活動は、もちろん売名行為や偽善ではありません。ブラインドゴルフの活動として35年間続いていますが、その過程において、どれほどの時間と労力と費用を投じられてきたことでしょう。もしも合理性を追求するならば、割に合わずに、とうの昔に止めて他のことに費用と労力をかけていると思います。

しかし本当に盲人のためを思い、途中で止めることなく続けてきた結果、今では盲人ゴルフだけではなく障害者ゴルフにまで広がり、DPワールドツアーでは障害者のためのゴルフツアーが開催されるようになりました。R&AやUSGAのような世界のゴルフルールを決める組織も、障害者ゴルフに関するルール作りや環境づくりに積極的に取り組むようになりました。

これらは最近の時代の趨勢も大いに関係しているとは思います。その上で、深見東州先生はご自身の功績だと言われたことは一度もありませんが、僕からすると、一番の功労者ではないかと思っています。

盲人や障害者の人たちの幸せとは何かを真剣に考え、研究し継続して取り組んできた結果、多くの人のしるところとなり、世界のゴルフ業界もその影響を受けて、時間をかけて変わってきたのではないかと思っています。

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