ブラインドゴルフ ジャパンオープン チャンピオンシップが、3年ぶりに開催されます。
深見東州先生が日本にブラインドゴルフを紹介して、今年で28年目となりますが、この間、当初4人から始まった日本のブラインドゴルフも、ずいぶんと競技人口も増えてきたようです。
そもそもなぜブラインドゴルフを日本に紹介することを決意されたのかについては、こちらに詳しく書きました。
パースで紹介されたロン・アンダーソン氏という一人の視覚障害者との出会いから始まります。そのロン氏がゴルフを始め、色々なスポーツを健常者に混じって楽しんでいる姿に感銘を受けられたことがきっかけとなりました。日本の視覚障害者の人たちにも、このロン氏のように、楽しんでスポーツをする喜びを味わってもらえるようになれば、という思いを持たれたのかもしれません。
その少し前に深見東州先生は、「民間でやる福祉は、規模も人数も財政も限度があるから、政府がやらないようなユニークなものがよい。小規模でもいいから、今まで誰もやらなかったようなものをやる方がいい。それは、社会福祉文化の向上につながるものだから、いいのよ。それが成功した実例があると、はじめて政府も乗り出すのよ。」と、日本社会福祉学会の会長を四期務めた元日本女子大教授の一番ヶ瀬康子先生からアドバイスを受けてましたので、タイミング的にも時宜を得たものだったのかもしれません。
さらに、福祉の原点は、「その人の自己実現のお手伝い」とも言われたそうです。
ブラインドゴルフは、基本的なルールが健常者とほとんど変わりません。介添え者(キャディー)と組んでプレーすることぐらいでしょうか。それゆえ、典型的なノーマライゼーションの障害者スポーツとも言われているようです。ノーマライゼーションとは,障害者が一般市民と同様の普通の生活・権利などが保障されるように環境整備を目指す理念だそうです。なんらかの障害を抱えていても、みんなと同じように普通でありたいという願いがそこにはあるようです。
私の想像ですが、ロン・アンダーソン氏は、まさにその理想を体現していたのではないかと思えます。
現在深見東州先生は、ブラインドゴルファーの夢である、パラリンピック参加を果たすため、障害者ゴルフがパラリンピックに採用されるよう働きかけをされているそうです。そのため視覚障害者だけでなく、四肢に障害がある人たちなど、障害者ゴルフも支援されています。
また、国体にも採用されるよう活動されています。2013年に東京で開催された国体、「スポーツ祭東京2013」では、デモンストレーションとしてのスポーツ行事として、「スポーツ祭東京2013 デモスポ障害者ゴルフ」が開催されました。
この大会は、東京都および北区教育委員会、主管団体の国際スポーツ振興協会、および協力諸団体によって開催されました。障害者ゴルフの認知度を高めるとともに、今後の、全国スポーツ障害者大会の正式種目採用につながるものになったと思われます。この様子は、HANDA.TVでも放映されました。
ここ数年深見東州先生は、国際スポーツ振興協会で、世界のメジャーツアーのトーナメントを主催されたり、スポンサーをされたりしていますが、そのような大会と合わせて、障害者とプロたちがプレーしたり、指導を受けられる仕組みも作られてきました。そのことも、障害者ゴルファーたちのモチベーションを大いにあげているそうです。
ブラインドゴルフ ジャパンオープン チャンピオンシップは、今年第13回を迎えます。前回は2013年9月に三島ゴルフ倶楽部にて、外務大臣杯 厚生労働大臣杯として開催され、たくさんの報道があり、少々驚きました。
その前は、2009年に開催されています。
回を重ねるほどに、世間での認知度も高くなっているように思います。
なを今回は、引き続き同じ会場で、翌日から「ISPSハンダ・ブラインドゴルフ世界選手権大会」が開催されるそうです。こちらは、文字通り、世界ブラインドゴルフ協会加盟16ヵ国18団体の中から54名程度のブラインドゴルファーが参加できる世界大会になります。
11月8日(火)外務大臣杯・文部科学大臣杯 2016 ブラインドゴルフ ジャパンオープン チャンピオンシップ
主催 : 日本ブラインドゴルフ協会(JBGA )
11月9日(水)・10日(木)2016 ISPSハンダ・ブラインドゴルフ世界選手権大会 (世界大会)
主催 : 世界ブラインドゴルフ協会(IBGA )
前回2013年の大会は、スポーツ紙を中心に、大きく報道されました。
全米プロ優勝のウェイン・グラディと、世界ゴルフ殿堂入りのナンシー・ロペスも、ゲストで来日して盛り上げました。二人とも、母国で障害者への支援活動を行なっているそうです。
写真からも感じられますが、皆、笑顔あふれる大会になったそうです。