「深見東州・自選画集」宇宙と人間の尊厳を描く画家

本日は深見東州先生の絵画作品集を紹介します。

  • 深見東州・自選画集
  • 作者 深見東州
  • 発売日 2010年8月20日
  • 発行所 株式会社求龍堂
  • 内容 油彩・アクリル・墨彩・水彩・パステル
深見東州・自選画集

編集者の松井武利氏の編集後記から少し紹介すると、

「深見東州に画家としてすこぶる期待が持てるのは『画家の三要素』と言われる能力を持ち合わせていることだ。『純粋』、『素朴』、『稚拙』である。この画家のどの作品にもこの三要素が見て取れることだ。」


「注目すべき点はこの画家の、絵に限らず多岐にわたる芸術活動だ。音楽はオペラ、ミュージカル、軽演劇、京劇、古典芸能の能。文学は短歌、俳句、詩、小説。美術は絵画、水墨、書、陶芸に至る。これらの活動は歌い、演じ、舞い、吟じ、著し、描き、創作と、広く、奥が深い。すべてどれをとっても一級なのである。そして達人の域にあって、極めることを躊躇う人なのだ。極める一歩手前でと留めておくのが粋で、極めてしまうときっと野暮になってしまうだろうと思っているからだ。これも希代の粋人の為せる業である。」


「画家は早くから宇宙の絵を描いて巧かった。だから私は称賛を惜しまなかった。宇宙の風景を借りて何点もの人間の心象風景の傑作を描いてきたからだ。宇宙と人間の尊厳を描ける世界で唯一の画家として、神秘の宇宙に美の源泉を求めて、私達の地球へ持ち帰ってくる時がきたのだろうか。」

この画集に収められた作品は、2010年度までのものですから、それから5年の歳月が流れています。深見先生にとっての5年とは並の美術家の50年分はあるかもしれません。事実、昨年だけでも等身大クラスの大作を何点も含んだ上で100点以上の新作を描かれていました。単純にいっても5年もあれば500点になりますね。

しかもそれらの作品は毎年新しい描き方、作風があり、常に進化をされていて、完成度、芸術性、創造性が年々高くなっているのです。去年の個展では、この世のものとは思えないような作品がたくさんありました。 この画集は、そういう意味で、おそらくは現代最高クラスの巨匠といえる深見東州先生の、初期の、ほとばしる魂の集大成といえるでしょう。

また松井武利氏は深見先生を、「達人の域にあって、極めることを躊躇う人なのだ。極める一歩手前でと留めておくのが粋で、極めてしまうときっと野暮になってしまうだろうと思っているからだ」とも述べています。

深見先生はその言葉に対して、その通りなので驚きましたとしつつ、「極めると野暮になるからではなく、人間の内面や魂を極めることを、まず第一とするからです」と書かれていました。特定の技術を先に極めすぎると、魂の顔が見えなくなるそうです。とても深い芸術の真理だと思います。私のような芸術性のない人間がいうのは憚れますが、技術が主なのではなく、内面の魂こそが主であるのでしょう。

また、松井氏は『画家の三要素』と言われるのは『純粋』、『素朴』、『稚拙』の3つと教えてくれましたが、この3要素があるからこそ、魂が溢れ出てくるのでしょうと深見先生は言われます。そして、近代の印象派以降の巨匠の絵には、この3つの要素がたしかにあるようです。ピカソやゴッホ、マチスらの絵画を見れば、松井氏のような絵画の目利きの専門家でなくとも、だれもが納得いくでしょう。そして、もちろんワールドメイトの深見先生の描かれる絵画も、まさにその通りだと言えます。

ちなみに深見先生は魂主技従の立場で、およそ20くらいの分野を死ぬまでにじっくりと、魂も技も極めようとされていらっしゃるようです。50年単位で、さまざまなものごとを並行しながら極めていかれるおつもりなのでしょう。

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