現在、HANDA.TVでは、先日開催されたスポーツ平和サミットのほとんどを視聴することができます。省かれた部分は、深見先生のことを絶賛していたゲストの方々の挨拶くらいじゃないかと、会場に足を運んだワールドメイト会員の知人が言ってました。
すばらしい話を随所に聴くことができます。これはスポーツファンに限らず、むしろスポーツにあまり理解が無い人にも聞いてほしい内容です。スポーツは、いかにして世界に貢献できるのか。人々の幸せに大きな影響を与えることができるのか。いろいろとスポーツの意義について考えさせられました。全てを見ると、スポーツの力、スポーツの価値について、おそらく意識が変わるかと思います。
ひとつだけ、そのなかから「スポーツの偉大な力」を感じるお話を紹介します。有名な話なので、ご存じの方も多いかと思います。それは、南アフリカのアパルトヘイトを打ち破った指導者ネルソン・マンデラと、ラグビーについてのお話です。アパルトヘイトは、南アフリカ共和国で行われてきた、白人支配者層による有色人種に対する人種差別・隔離政策ですが、17世紀頃から差別はあったようです。しかし、1948年に国民党政権が発足して、一層差別は進みます。ネルソン・マンデラ氏は、南アフリカにおける反アパルトヘイト闘争のリーダーとして、差別撤廃の闘争を繰り広げますが、国家反逆罪として、27年間投獄されてしまいます。
しかし、国内でアパルトヘイト反対運動が盛り上がり、激しい国際的非難をあび、オリンピック参加を拒否されたり、貿易禁止措置がとられるなどすると、1989年、当時のデクラーク大統領がマンデラ氏の釈放を決定します。そして全人種共通の暫定政府樹立を宣言し、マンデラ氏とデクラーク大統領は、アパルトヘイトの完全撤廃に向けて改革をすすめます。1993年にデクラーク大統領とマンデラ氏は、ともにノーヴェル平和賞を受賞します。その後1994年の選挙でマンデラ氏は黒人初の大統領に選出されるのでした。その改革のさなか、支配層である白人層と、対立する黒人たちとの溝を埋めるために、マンデラ氏は、ラグビーのワールドカップ開催を、南アフリカに誘致するのでした。