ISPSハンダマッチプレー選手権(1・2回戦)では、国内男子ツアー常連の精鋭ゴルファーが集結し、頂点に向けてのマッチレースが始まりました。
マッチプレーでは、大物選手が早々と姿を消すことが多いと、ゴルフ好きのワールドメイトの友人が言ってましたが、早くも今年の国内ツアー賞金ランキング1位と2位の2選手が敗れました。
まず、目下1位のチャン・キムですが、3年目の今年大きくブレイクした選手だそうです。早くも今年国内で2勝しています。しかも、つい先日開催された全英オープンでは11位に入り、日本でも話題になったようです。
生まれは韓国だそうですが、幼い頃に米国に移住したそうです。恵まれた体格から放たれる圧倒的な飛距離が魅力で、昨季はドライビングディスタンス311,29ヤードを記録し、日本ゴルフツアー歴代最高記録を塗り替えたそうです。
その絶好調のチャン・キム に3&1で勝利したのは、オーストラリアのマシュー・グリフィンでした。彼は、他のオーストラリアのプロゴルファー同様に、PGAツアー・オブ・オーストラレイジアと、日本ツアーやヨーロピアンツアーを掛け持ちして回っているようです。
昨年から、深見東州先生が会長をされているISPS HANDAは、PGAツアー・オブ・オーストラレイジアとパートナーシップを結びましたが、オーストラリアでは賞金総額1億クラスの試合がほんの数試合しかないそうで、力のあるプロ選手は海外に活路を求めて転戦するそうです。昨年のPGAツアー・オブ・オーストラレイジアの賞金王にもなった、実力のある選手だそうです。また、昨年2月のニュージーランドオープンでは、最終日に谷原秀人プロの海外初優秀を阻んだことでも、印象に残っていました。
それから国内賞金ランク目下2位の宮里優作プロですが、2回戦で趙炳旻に敗れました。スコアを見るとかなりの接戦だった様子がうかがえます。バーディを奪っても、向こうがイーグルを決めるなど、宮里プロの上をいくパットが決まっていたようです。
そして、目下賞金ランク6位につけ、ホストプロとして期待がかかっていた藤本佳則プロは、上井邦裕プロと対して、これまたノーボギーでの大接戦になったようです。そして、最終18ホール、上井邦裕プロがバーディを決め、勝敗が決したそうです。
他にも私が知ってる有名選手では、谷口徹プロや小田孔明プロも1回戦で敗れていました。2回戦では、藤田寛之プロも敗れています。
1、2回戦の結果は以下の通りです。
サンケイスポーツ2017年8月3日付紙面より
賞金ランク上位にいる宮本勝昌プロや久保谷健一プロは3回戦進出です。8名のシード選手を加えての、3回戦以降の組み合わせは以下のようになっています。
サンケイスポーツ2017年8月3日付紙面より
3回戦以降、ますます熱戦が期待できそうですね。
それにしても一対一のサシの勝負で、毎ホールごとに勝敗を積み重ね、その多寡で勝敗を決するわけですから、想像以上のプレッシャーになりそうです。ボギーを叩けば即そのホールは負けにつながりますからね。また、パーで収めても、相手がバーディを決めれば負けですし、たとえバーディを決めても、相手もバーディを決めれば引き分けです。ましてやイーグルなんて決められると、せっかくバーディを奪っても、ガックリきそうです。
また、先にバーディチャンスにつけられたりすると、後から打つ方に大きなプレッシャーがかかるそうです。そこが面白いところなのでしょうけど、思っている以上に、心理戦などの駆け引きや、感情の動きが勝敗に大きく影響しそうです。
だからこそ、メンタリティーが強くなるのでしょう。そして、1打にかける集中力が磨かれ、さらに持続する力も磨かれるのかもしれません。
このようなマッチプレーを経験することで、今後の国内の男子プロ、特に若手の選手に良い影響を与えそうな気がしてきました。
深見東州先生(半田晴久ISPS会長)としては、観客動員やテレビ放映などの採算性を度外視してでも、日本男子ゴルフツアーの未来を見据え、開催に踏み切られたのだと思います。世界に通用する選手の育成が念頭にあるからでしょう。
3回戦以降、9月6日~10日開催のISPSハンダマッチプレー選手権も、素晴らしい熱戦になることを期待しています。
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