ワールドメイトのゴールデンウィーク神業は続いていますが、素晴らしいニュースがありました。
世界文化遺産への登録を目指している「富士山」に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関から登録を求める勧告が出たことがわかりました。これで、あとは6月にカンボジアで開かれるユネスコの世界遺産委員会で最終決定されることになりそうです。勧告が覆った例は少ないそうなので、無事に登録されると、日本で17件目の世界遺産になります。
話は変わりますが、ワールドメイトの御祭りが行われている摩周湖の展望台からは、2005年に世界遺産に登録された知床が見えると聞きました。地図で見ると、知床半島のふもとに近いところに摩周湖があります。その摩周湖も、世界遺産になってもおかしくない美しい自然の景勝地でしょう。
ところで富士山については、「日本の国家的な象徴だが、その影響は日本をはるかに超えて及んでいる」とされ、「宗教的伝統と芸術的伝統の融合」と評価されました。富士は、古くから神山霊山として日本人の信仰の対象にもなっています。また、葛飾北斎の浮世絵をはじめとする、さまざまな芸術文化の題材にもなってきました。それが、世界の芸術思想にも影響を与えているということで、普遍的な価値を認められたそうです。ワールドメイトにとっては、白山や熊野、箱根などと並んで大切に思っている場所でもあり、そのように評価されると、単なる日本人という感情を超えて、嬉しい気がします。
それはそうと、最近専門家のあいだでは、富士山に噴火する兆候が見られる、大きな災害を引き起こす可能性があると、取り沙汰されています。せっかく世界遺産になっても、山体崩落でもおこそうものなら目も当てられません。それより数十万の人たちに被害が及んで、首都機能がストップすると予測されてますから、大変なことになります。なんとしてでも、それだけは避けたいものです。ということで、引き続きこのこともワールドメイトで祈りたいと思います。
ところで、世界に「世界七大聖山」と呼ばれる山があるとのことです。信仰の対象となる山は世界中にたくさんありますが、そんな中から、誰がどういう基準で決めたのかわからないのがミソですが・・。
実は、富士山もその一つに入っていました。また、ワールドメイトでのお話によく出てくるヒマラヤのエベレスト、アフリカのキリマンジャロ、エジプトのシナイ山も入ってます。やはり知名度やスケールの大きな山が選ばれているのでしょうか。
あとの3つは、シャスタ山(米国)、マチュピチュ(ペルー)、セドナ(米国)ということです。アメリカの二つは、あまり聞き慣れない名前ですが、ネイティブアメリカンの聖なる山であり、スピリチュアルやパワースポットの愛好家にとって、セドナはとても有名な場所なのだそうです。
ワールドメイトでは、モンブラン、マッキンリー、マウントレーニア、玉山など、他にもスケールの大きな聖なる山をたくさん聞いています。
日本では、神の鎮座する山のことを神奈備山と言って、昔から信仰の対象になってきました。白山や立山、御岳山など、有名な神山、霊山がたくさん日本にはあります。
そして、神道では神奈備山のような聖なる山と、それ以外の山を区別してきました。聖なる山に関しては、やたらと開発するようなことはしませんでした。最近は、ある程度観光地化が進んでいるようですが、俗な山に関してはどんどん開発を進め、木を伐採するなど、昔から開拓されてきました。
もし神道が、すべての山や自然に精霊が宿るというアニミズム信仰でしたら、すべての自然を大事にしたでしょうけども、今のような近代的な文化を謳歌することは無かったかもしれません。逆に一神教でしたら、聖なる山も含め、狭い日本の自然はもっと破壊されていたかもしれません。幸いにも、聖と俗を使いわける神道の精神が根付いていたため、美しい山や森が今もたくさん残っていて、なをかつ現代文化も発達できたのでしょう。
ことしのワールドメイト・ゴールデンウィーク神業では、北海道の摩周湖の神秘について、いろいろなお話を聞くことができました。この先も、このような聖なる場所が荒らされることがないよう、いつまでも残り続けることを希望します。