先日開催された、スポーツ平和サミットの分科会に参加した、ワールドメイトの知人に聞いた話です。現在、オリンピックといっしょにパラリンピックが開催されていることは、ほとんどの人がご存じかと思います。パラリンピックは障害者のオリンピック大会として、正式にオリンピック委員会が承認しています。そして今やもうひとつのオリンピックといわれるほど、オリンピック委員会が支援しています。
そのパラリンピックにおいてスポーツの普遍的な素晴らしさ、たとえばスポーツ精神などがいかに良い影響を与えてきたか、スポーツ平和サミットの分科会に参加したワールドメイトの知人は知ったそうです。世界から集まった専門家より、そのような素晴らしい事例の発表があったそうです。そして、今後の発展の参考になる有意義な話し合いが行われたそうです。
実はオリンピックに似た大会があることを、今回、ワールドメイトの知人の話を聞いてはじめて知りました。それは「スペシャルオリンピックス」というものです。やはりオリンピック委員会からオリンピックの名称使用の許可を得ているそうです。
スペシャルオリンピックスは、認知症など、知的障害を持つ人が参加できる大会だそうです。パラリンピックも知的障害を持つ人の種目があるようですが、スペシャルオリンピックスは、知的障害や発達障害を持つ人に特化してるので、より多くの知的障害者が、参加しやすくなっているのでしょう。
1968年、故ケネディ大統領の妹ユニス・シュライバーが、当時スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障害のある人たちのために、スポーツを通じ社会参加を応援する「スペシャルオリンピックス」を設立したのが始まりだそうです。恥ずかしい話ですが、今日までそのような大会や組織があるなど、全く知りませんでした。
パネラーとして参加した、公益財団法人「スペシャルオリンピックス日本」理事長の氏は、今回のような大規模な場で「スペシャルオリンピックス」について取り上げてもらえたことを、とても感謝していたそうです。日本での認知度はかなり低いそうなので、今回のスポーツ平和サミットで、私も知ることができて良かったです。
ワールドメイトの知人は、アフリカで知的障害を持った子どもが、安全のためでしょうか、親からロープでつながれている写真を見てかわいそうにと思ったそうです。でも、その子どもがスポーツをはじめると、ロープにつながなくても良くなったという話を聞いて感動したそうです。私も、聞いててすごいなと思いました。
Wikipediaによると、現在、スペシャルオリンピックスの競技は夏冬合わせて26種類あり、約170万人の知的発達障害のある人と50万人のボランティアが、150を超える国と地域で、この活動に参加しているそうです。そして分科会モデレーターの「スペシャルオリンピックス」幹部の人は、2億人と言われる世界の知的障害を持つ人へ、「いつでも門戸を開いています」と言われていたそうです。これを機に、さらに日本でも活動が拡がればいいですね。