ワールドメイトで学んだ全知全能の神様とは

ワールドメイトのお話に、ソクラテスやブラトン、アリストテレスのことがたまに出てきます。素晴らしい人たちなので、私も哲学に関する本をいくつか読んだことがあります。その中でアリストテレスは、神のことを「不動の動者」と言っていたことを知りました。どういう意味かというと、運動には必ずそれを動かす直接の原因があり、その元をどんどんたどっていくと、最後にはあらゆる運動の最初の原因にいきつくと考えたのです。それがもし動くものであれば、やはりそれを動かす原因があるはずで、そうすると最初の原因とはなり得ないので、最初の原因になるものはそれ自体は動かず、しかし他を動かす存在であるとしたそうです。なかなか面白いことを考えます。でも、どうやって自分は動かないのに周りを動かせたのでしょう。

これをはじめに知った時、ビッグバン理論に似てる気がしました。ビッグバンのはじめの爆発の前にはなにがあったかというと、無から忽然と宇宙が始まって爆発したというのですから科学では謎です。始まりとなったのが点か空間かわかりませんが、そのはじめの存在はどうやって出てきたのか、どうやって爆発できたのか解明されてないわけで、その宇宙のはじめの存在は動かずに動かす存在だったのではと思えます。先ほどのアリストテレスの場合の答えは、これがまた面白いものです。「最初の存在は、他の一切の欲求、または憧れの目的となることによって周りを動かせた」とするのです。はじめの存在も他の存在も、意思を持ったまるで人間のような生き物同士であったかのように思えてきます。なかなか科学者には受け入れがたい考えでしょうけど。

 

神様

話は変わって、深見東州先生の市販の著作にも書かれてましたが、大本やその系統の団体、ワールドメイトでは、主の神様と言うことがあります。無限絶対無始無終の神様と言われる存在ですが、ワールドメイトで知ったのは、全知全能といわれる神々の、その御親の神様だそうです。たとえば絶対神とか全知全能の神とか、世界の神話や宗教にはたくさんの最高神が出てきます。ゼウスはギリシャ神様の最高神ですし、旧約聖書には唯一神で創造神のが出てきます。古代中国には天帝という存在があり、密教にも他の宗教にもそれぞれ最高の存在が出てきます。そのような全知全能の神様、最高神を生んだ、御親の神さまなのだそうです。そしてその働きは安心の気なのだそうです。

たとえば鳥の巣や、住まいのスの働きだと言われていました。鳥たちは安心の気を求めて巣を作り、巣箱ができてはじめて交尾をし卵を産むそうです。この巣箱のあるおかげで安心して子作りを始めるわけです。巣が安心の気そのものの働きなのだそうです。そしてそれがスの神様のはたらきを端的に表しているそうです。ということで、スの神様はご自分で全知全能の働きをされるのではなく、それぞれの次元にそれぞれの最高神が別にいらっしゃって、いろいろな働きをしているわけです。その関係がアリストテレスのいう「動かずに動かす」という存在に似ているなと思った次第です。人間には不可知の領域の話であり、最後は信じるか信じないかの話になるでしょう。

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