カンボジアという国は、日本が先の世界大戦で敗戦したあと、サンフランシスコ平和条約締結による戦争賠償請求権を真っ先に放棄したことでも知られています。敬虔な仏教徒の多い、心優しい民族なのでしょう。
その好意に報い、日本もカンボジアに対して経済や技術協力を行なってきました。しかし、その後フランスやアメリカ、中国などの大国に干渉され、やがてポルポト派による共産党支配へとすすみ、自国民の大量殺戮という悲惨な歴史を歩むことになるのです。
その過程で1970年代末には内乱がおき、その後20年近く続く紛争により、国内は極度に疲弊してしまうのでした。その紛争が治まるまでの間に、ほとんどの知識人はクメールルージュ(共産党)によって殺されてしまいます。そのため医師は3万人に1人という状態にまでなったのです。マラリアや、あるいは些細な病気であっても、多くの人は治療を受けれないためにバタバタと死んでしまうのです。
そのカンボジアの悲惨な状況を聞いたワールドメイトの深見東州先生が、プノンペンに24時間態勢、無料で診察する救急病院を作る決断をされるのでした。無料にしたのは、国民のほとんどが貧しくなったカンボジアでは、病院ができても行くことができないからです。
ですので建設資金や毎日の病院運営費も、ワールドメイトに寄せられた浄財によってまかなわれてきました。また、医師の派遣はアメリカのキリスト教団体であるホープワールドワイドの協力によって実現しました。
それ以来今日(2012年10月現在)にいたるまで、この24時間無料病院で約117万人以上の方が治療を受け、年間数千人以上の尊い命が救われ続けているのです。 今では公的資金も投入されるようになったそうです。
しかし人件費や光熱費など一番基本となる運営費の根幹は、ワールドメイトからの毎年の寄付によって、今でも成り立っているそうです。 それと、シアヌーク病院と名付けられたこの24時間無料病院では、最新の設備と医療技術が導入されました。そして数百人単位の優秀な看護師を育成してきました。彼女らはカンボジア全土で活躍しています。さらに優秀なカンボジア人医師もこの病院で大勢育ち、やはりカンボジア全土で活躍し、多くの人々の命を救っているのでした。
シアヌーク病院のホームページはこちら http://www.worldmate-philanthropy.com/index.html
ワールドメイトを代表して、深見先生(半田晴久氏)とカンボジアとの信頼関係は、そのころから17年以上も続いています。
だからこそ、詳しくは次回に書く予定ですが、日本カンボジア友好六十周年記念に関して、カンボジア大使が深見先生に相談されるのでしょう。日本カンボジア友好六十周年記念のイベントにワールドメイトは関係ありませんが、深見東州先生に対する、長い年月をかけてできあがった信用があったからなのでしょう。
5月に都庁で開催された、『日本カンボジア友好六十周年記念・東京大薪能と薪カンボジア舞踊』は、「行政府がなかなかできない部分を、民間外交によって補う形になっている」という見方もできると思います。
こういった民間レベルでの交流が、両国の結びつきを太くすることはまちがいありませんし、将来の日本にとってもプラスになっていくと思います。深見東州先生の活動は、意図せずして大きな民間外交にまでなっている気がしました。日本の国益と世界の公益に大きな役割を果たしていると感じます。
ところで、ワールドメイトと深見東州先生のカンボジアでの活動は、シアヌーク病院だけではありません。
人口の半分以上が10代以下と言う人口構成になったカンボジアでは、教育と人材育成が国の復興にとって急務となりました。そこで優秀な人材を育てるため、私立大学の設立に深見東州先生は動かれます。それが今ではカンボジアのトップ3大学となった私立カンボジア大学です。
同大学は2003年に設立されましたが、その意義はとても大きいといえます。なぜなら、カンボジアには政治・経済・文科系の総合大学がそれまで無かったからです。そこで、「カンボジアのハーバード大学」を目指して、世界レベルに通じるような総合大学を設立されたのです。そして、ワールドメイトは、カンボジア大学の運営や新キャンパスの建設を支援しています。
現在、カンボジア大学のホームページを見ると、教育学・法学・経営学・経済学・芸術・人文科学・公衆衛生・科学技術・政治学・社会科学など、幅広く学ぶことができるようです。もちろん、国際レベルでの博士号、修士号を修得することができます。
やがてこの大学の卒業生から、政治、経済、官僚、マスコミ・メディア界、etc・・に、次期世代の優秀なリーダーが次々輩出される日も近いのではないでしょうか。
ちなみに深見東州先生はカンボジアの人々に懇請され、当初学長にという話もあったとか、聞いた覚えもあります。たださすがにカンボジアに常駐はできないでしょうから、学長はカンボジアで大臣を務めた共同創設者のカオ・キム・ホルン氏が就任し、深見先生はカンボジア大学総長に就任されたのでしょう。
深見先生の教育にかける情熱と知識と見識は、ワールドメイト会員の間でも常々その素晴らしさに感服することが多いのですが、この一件からでも、海外の人も同じ認識だったことが想像つきます。
また、カンボジア大学のホームページを見ると、キャサリン・マーシャル教授や、ジョージ・レナード・ケアリー博士などが、客員教授に就任されていました。お二人とも素晴らしいキャリアを持つ方たちですが、これも、深見東州先生の世界的な人脈があってこそ実現したのかもしれません。
その深見東州先生も、政治学部教授になられています。深見東州先生は、国内外のトップクラスの政治家との交流を通し、貴重な生きた政治経済を学ばれているそうなので、アジアのリーダーを目指すカンボジアの学生に政治学を教える教授として、まさに適任ではないでしょうか。
カンボジア大學のホームページはこちらです。英文になります。