2014年10月25日スポーツ報知の紙面より
世界オピニオン・リーダーズサミットを見てきました。ロックコンサートと違いますから、聞いてきましたという方が本当かもしれませんが、視覚に訴えて来る部分はとても大きいものがありました。なにしろ皆さん熱かったですね。特にフィリピン元大統領フィデル・ラモス氏は、カリスマ性抜群で、熱く熱く平和への取り組みを語ってくれました。まさかあそこまで大胆不敵というか、ドラマチックに語る人物だったとは初めて知りました。しかも86歳なのに、かくしゃくとして気力が溢れているように見えました。
今回がサミット参加2回目となるトニー・ブレア氏は、物腰の柔らかい英国紳士然とした人で、深見先生との息もぴったりに感じました。前回以上にリラックしてジョークを連発されてたように感じます。そしてブレア氏だけではないですが、参加した方々の笑顔がとても印象的で、心から楽しんで参加されているのかなと思ってしまいました。それだけ人間関係ができているのかもしれません。でも、ひとたび本題に入ると、ブレア氏のトークは実に風格があり、抜群のスピーチ力を発揮していました。
もう一人のゲスト、元オーストラリア首相のジョン・ハワード氏は、地政学的にもヨーロッパ、アメリカ,アジアの3方向からの影響を受けてきたであろうオーストラリアを、経済的に発展に導いた人だとされています。私の印象としては、バランス感覚に優れた、柔軟な人だなというものでした。
いずれも世界の歴史を作ってきた大物政治家たちだけに、偉大なリーダであることに間違いないと思います。そんな人たちと、深見先生は絶妙のやりとりをかわしながら本音を引き出し、なるほどという見解を導きだしているように思いました。こういう雰囲気の中で、今回のような議論が世界で盛り上がって行けば、世界から争いも無くなり平和と繁栄を享受できることだろうにと、私は楽天的に考えてしまいました。