ワールドメイトの深見東州先生は、少なくとも、私がワールドメイトに入会した20数年前より、ギャグのかたまりのような方でした。最近は開催されていませんが、ワールドメイトには定例セミナーというものがあり、いろいろなことをされるのですが、そこでも大爆笑になることがたびたびありました。
ただ、言葉遊びのギャグは、今の方が自然な形で笑えますね。最近は、ギャグをかまされるタイミングが、名人芸の域に入ってこられていると思います。昔から、その傾向は変わりませんが、私は言葉のギャグよりも、全身でされる、まるでコントか一人漫才のようなものが、強烈に印象に残っています。なんて面白い人なんだろうと、何度思ったかわかりません。
最近は、ワールドメイトではなく、劇団公演の時にかいまされるくらいで、昔が懐かしいです。講義の途中から、どんどん脱線して、その笑いの世界に行くのですが、講義の内容と深く関連してるので、笑いながら学んでいるという状態でした。さすがにワールドメイトの神事の時は、そういうことはされないので、今、あのような演芸をされる機会はほとんどなくなってますね。
今は、そのエッセンスの一部が、明るすぎる劇団東州や戸渡阿見の作品集に受け継がれてはいるものの、あの独特の面白さを100%再現するまでは至ってないような気がします。あの独特のギャグというか演芸は、ほとんどその場のノリから始まりまるものですから、通常の劇団の公演では見ることはできません。その伝説の一部が、ギャグ300連発、ギャグ600連発、ギャグ888連発という、非売品のDVDで、わずかに見ることができるだけです。そのほとんどは、はじめから笑わせようと、頭で考えてされたものではなく、その場のノリから即興で行われたものなので、その場にいた人にしかその面白さの真髄はわからないかもしれません。でも、あの時代のギャグが、私は一番好きでした。今でも、もちろん深見先生のギャグは面白いですが、特に、駄洒落を言う間が天才的になられていますね。
あと、ギャグ集は、当時3、4冊出されてました。他に、ギャグ写真集も15年以上前に出されました。あの頃の記念のようなものですね。今でも駄洒落が多く、オヤジギャグという人もいますが、絶妙のタイミングでさらりとはなたれる連続ギャグは、名人芸としか言いようがないです。オヤジギャグなどと小馬鹿にしてる人がいれば、ちょっと見識を改めないといけないでしょう。読んだり聞いたりしてもダメで、実際に見ないとこればかりは伝わりませんから、見るとすごさがわかってきます。といっても本業で、真剣勝負の、すごいことを次々とされるので、その反動か、ホームページには、
戸渡阿見のギャグは、いわば能楽における演能五番中の狂言であり、交響曲におけるスケルツォであり、懐石料理における箸休めであり、アイスクリームを食べる時のウェハースのようなものです。
戸渡阿見が真面目に真理を探求するプロセスにおいて、笑いと楽しさに徹した瞬間であり、それがあるゆえに、それ以外の真面目な真理の探求が、いっそう鮮明に生き生きと輝いてくるものなのです。 ー 戸渡阿見ギャグホームページ ー
と書かれています。今日は、まもなくギャグを集めた新しいブロジェクト作品が出るとか、HANDA.TVで言ってましたので、ちょっと昔のギャグに関する思い出を、個人的に振り返ってみました。