ワールドメイトの深見東州先生は、福祉について、次のように言われていました。
「福祉について、私は三つの事を大切にしています。第一に『福祉とは障害者や困窮する人の自己実現のお手伝いである』ということです。盲人ゴルフを例に取ると、まずゴルフという競技があり、健常者とほとんど同じルールの下で、目の不自由を克服してゴルフをやり、交流し、新しい生きがいを得ようとする人々がいる。一方、学校建設を例に取ると、学校に行きたいのに学校がない。あるいは、学力は優秀なのに進学できない子供たちが、中国には大勢いる。だから、そういう人たちの自己実現の手助けのために、盲人ゴルフ倶楽部を作り、学校建設や進学の援助をする。そこにあるのは、親切の押し売りやお節介ではありません。まさに、積極的に困窮を克服し、自分の魂が現実の困難をバネにして、自己実現しようとするためのお手伝いなのです。」
福祉とは、「積極的に困窮を克服し、自分の魂が現実の困難をバネにして、自己実現しようとするためのお手伝い」これなら、日本に残っているような福祉に対するネガティブなイメージは全く感じられないと思います。アプローチは違いますが、ワールドメイトでは、ふつうの健常者が運がよくなって、自己実現する道も説かれています。また、信仰にもとづく高い次元での幸福になってくると、健常者も障害者もほとんど関係なくなってきます。
事実、深見先生が実行されている福祉活動の現場を知ると、障害者や困窮する人が、本当に心から喜んで幸せを感じているのを実感できます。理想的な福祉を求めて、関係する人みんなが幸せになる事実を見てきました。これは、できそうでできるものではありません。自己の名誉、名声のためでないのはもちろんですが、深く相手の幸せを思う気持ちと、それを実現していく実行力と叡智がなくてはできないでしょう。深見先生の福祉活動を見ると、福祉もただお金さえ出せばいいというものではないというのがわかりました。
ちなみに、学校建設などの教育や児童福祉は、中国では10数年前からはじまり、カンボジアやアルバニアでも行われていました。もちろん、日本にも困った人はたくさんいると思いますが、それらの地域は、アジアやヨーロッパでの最貧国であったり、あるいは世界の最貧地域だったりします。国内でも福祉活動はされていますが、それらの地域は、桁はずれに悲惨な地域であるようです。なので、支援をされたのだと思います。
それから、これは将来の話ですが、たとえば中国人は、受けたうらみも忘れないようですが、受けた恩も忘れないといいます。そういう中国の子どもたちが、いずれは成長し、活躍するとき、ある日本人から受けた恩を忘れず、日本人に対して良い感情を持つようになるかもしれないと思いました。今は、極度な緊張が続く日中関係ですが、長い目で見て日中友好につながるかもしれません。もちろん、お互いの国民がそれを望めばの話ですけど。今の中国の体制では困難が多いですが、個人的には民間でも、友好な関係を築く努力は必要だと思っています。