プラシド・ドミンゴと深見東州となかまたちによる、東京国際コンサートを見て

生で聴いて見るのと、映像では、やはり伝わってくるものがまったく違いますね。ホセ・カレーラスの東京国際コンサートは残念ながら行けませんでしたが、今回のプラシド・ドミンゴと深見東州先生と仲間歌手の東京国際コンサートには行けたので、本当に良かったです。

 

第1部は、歌曲と有名なアリアで、第2部はミュージカルの人気の曲にサルスエラという構成でした。歌だけでなく、オーケストラだけの演奏もしっかりと聴かせるという、バランスよく考えた内容でした。

ドミンゴが歌うアリアは、「アンドレア・シェニエ」「イル・トロヴァトーレ」「ラ・トラヴィアータ」からバリトンの歌うアリアを歌ってくれました。バリトンといっても、声はテノールの性質かなと思いましたが、とにかく、それぞれ違うタイプの役を、演技を伴って歌ってくれたので、これは素晴らしいと思いました。衣装は着ませんが、十分な演技に場内が湧きました。ドミンゴのすごいところは、演技と歌唱のどちらかが主ではなく、本当は歌が主なのだとは思いますが、一体化して芸術性の高い表現になっているところでしょう。これは、他の追随をゆるさぬところではないでしょうか。

 

全てヴェルディのオベラですが、椿姫は、IFACオペラ「元禄のトラヴィアータ」で、深見東州先生がジェルモン役をされましたので、ワールドメイト会員にも馴染みが深いです。愛する娘のために、元娼婦のヴィオレッタと息子の結婚を、やめさせる父親の役ですが、切々と父親の葛藤と気持ちを歌いました。「アンドレア・シェニエ」では、召使から革命の戦士になったジェラールが、恋と革命の間で葛藤する歌を歌い、「イル・トロヴァトーレ」では、恋敵を処刑するしようとする伯爵の役で、思いを寄せる女性が体を捧げるのと引き換えに処刑を中止する場面でのアリアを、見事に歌いました。

すべて聞き応えのある素晴らしい名アリアばかりですが、バリトンのアリアを歌うドミンゴを聞くのは初めてでした。テノールのドミンゴも最高ですが、ハイバリトンで聴かせるドミンゴも、深い人間的な味わいがある、また若い頃とは違った魅力的な歌唱でした。

 

それからヴァージニア・トーラさんは、ドミンゴと一緒によく歌ってるようですが、とても息の合ったところを見せていました。そして、ミカエラ・エステさんは、ソブラノのコロラトゥーラが得意な、ドミンゴが推薦するだけの素晴らしい歌唱力を持った歌手でした。

今回はドミンゴだけでなく、ソプラノ2人の出演者と、オーケストラの壮大な演奏曲もあり、深見東州先生の出番がいつもよりは少ないのは少し残念でしたが、しかし、前半に歌われた3曲の歌曲とアリアは、まったく世界的な水準にふさわしい声と歌唱でした。ドミンゴの声は、この世のものと思えないような美声ですが、深見東州先生の声質も似ていると思います。どちらも負けず劣らずの美声です。ただ、歌う表現としては、ドミンゴはやや重めに表現し、深見先生は同じジェルモンのアリアでも、軽めに明るめに表現されてる気がします。その人の解釈と演出の違いでしょうか。どちらも魅力的ですが、欧米のオペラは、感情表現が激しく、はっきりしているのだろうと思います。

 

帰りにワールドメイト会員に数人会いましたけど、みな口々にすごくよかったと感激の表情でウキウキでしたね。この日は、全国からクラシックファンやドミンゴのファンが5000人集まってますが、満足のいく内容だったのではないでしょうか。

それから忘れてならないのが、アンコールも、とても感動的でした。1階席にいましたが、ほぼ全員によるスタンディングオベーションで、ドミンゴも反響の良さに少し驚いていたようです。アンコールのベサメムーチョでは、最後絶叫するように盛り上がって歌ってくれました。まだまだ声量も十分でした。そして、得意のグラナダも歌い、この2曲はワールドメイト会員もよく知ってる深見先生得意の曲でもあるので、またも盛り上がりました。ソブラノのお二人も数曲聞かせてくれて、いよいよ最後に、再び深見東州先生が出てこられ、全員が揃うとひときわ拍手も大きくなり、4人で故郷など2曲を歌いました。これも良かったですね。涙ものでした。

 

そして深見東州先生がいったんステージを去り、大きな花束を持って、3人に渡されるところは、とても微笑ましい雰囲気で、深見先生には、先生の友人のコナル・コードさんが出てきて、花束を渡されました。面白いのはドミンゴのお茶目なところで、会場から去る時に、オケの女性の一人の手を取って、舞台袖にはけたのには、場内から笑いがおこってました。女性に対して、紳士的であり、また、とても情熱的な人ですが、クラシックの世界を超えて、世界の大スターというのは、一挙手一投足がすべて絵になります。

 

それから、新聞記事が出ているので載せておきます。

2015年8月28日スボーツニッボン
2015年8月28日スボーツニッボン紙面より

 

ワールドメイト会員は、深見東州先生の声楽の師匠が、当時5大バリトンと言われるユーリシッチ氏であり、ブラシド・ドミンゴがもっとも信頼しているバリトンの一人だったことを聞いていました。もう引退されたそうですが、ドミンゴが「オテロ」を演ずる時、イヤーゴ役などされていたようです。ドミンゴは、「私のもっとも好きなバリトン」といって、ユーリシッチ氏をたたえたそうです。

そして、深見東州先生がユーリシッチ氏と、バースにおいて「オーストラリアン・オペラ・スタジオ」を設立した時、ドミンゴがペイトロン(名誉総裁)に就任してくれたそうです。そこまではワールドメイトで聞いた覚えがありました。その時からのご縁だったのでしょうね。それが、2001年頃のことでしたから、それから15年近く経ち、深見東州先生も、押しも押されぬ屈指の実力派歌手として、ついに世界のドミンゴとのコンサートが実現したのでしょう。素晴らしいです。ドミンゴと歌うということは、深見先生の歌手としての実力が、世界的なレベルであると言えるでしょう。

 

ところでドミンゴは、今回の公演の直前に、北京国家大劇院で、ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」のタイトルロールを演じてきたようです。

 

 

 

バリトンの役のようです。テノールの声域は、バスやバリトンに比べると、ある年齢になると維持するのがより困難なようです。しかし、テノールとして空前絶後の業績をすでに打ち立てているのに、それでもバリトン役にチャレンジし、いまだに主役を演じる情熱と努力には、本当に頭が下がります。それこそ声が出なくなるその日まで、現役で歌い続けるつもりなのでしょう。

そして歌えなくなっても、指揮者としてのキャリアは続くでしょうし、死ぬまで芸術を極め続けるドミンゴの姿勢は、真の芸術家であり、偉大なことだと思います。そういう継続することの大切さを、ワールドメイト会員は、深見先生の精進努力ぶりから学んでますので、ドミンゴの偉大さも、より深く理解できると思います。

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