深見東州先生は、26歳のときに、現在は少人数制の予備校を関東一円に展開するみすず学苑のもととなる学習塾を創業されます。大規模予備校のように落ちこぼれの生徒を出さないよう、9割を超える生徒が目指す志望校に合格するやり方を工夫研究し、実践し、実績を残していることで知られています。
昨年の2023年入試は、選抜クラスは難関大合格が94.286 %。(準難関を入れると100%。)非選抜94.702%で、合計95.082%でした。そして、非選抜クラスから大阪大学医学部や、一橋大学、東京外大、早慶上智、国公立医学部に、たくさん合格しています。合格率だけでなく、レベルの高い大学に、選抜クラスからも非選抜クラスからも、たくさん合格しています。今年の2024年入試は、選抜クラスは難関大合格が97.101%。(準難関を入れると100%。)非選抜93.743%、合計94.184%でした。
https://www.misuzu-gakuen.jp/mystery_etc/#q5
と、ホームページ上に掲載されていますね。
また、みすず学苑にやや遅れて時計業界にも参入しますが、その時計事業は、今や百億を超える事業となり、全国主要都市にはHANDA Watch World という名前のブティックが展開されています。
深見東州先生34歳で初の著作を刊行
今回は深見東州先生が経営する株式会社ミスズの紹介ではありませんので、これくらいにしますが、実は学習塾を創業して8年目くらいに、現在の宗教法人ワールドメイトのもととなる宗教活動が始まったと聞きました。そして現在のワールドメイトにつながる団体が創設され、さらに深見東州先生の初の著作となる「神界からの神通力」が刊行されます。深見東州先生が34歳の頃だと思います。
さらに35歳ごろには、大ベストセラーとなる「強運」をはじめ、代表作となる著作を立て続けに発表されます。
世間では、みすず学苑やHANDA Watch Worldが、ワールドメイトを母体にしていると思っている人もいるそうです。創業時期からもわかるように、全くの勘違いですね。事業が軌道に乗ってきたので、その後宗教活動を、別の仲間たちと始めたというのが本当ですね。
当然のことながら、株式会社ミスズという法人を母体にワールドメイトが誕生したのでもありません。この事業と宗教活動という二つの側面は、深見東州先生が中心にいるだけで、その成り立ちにおいては、全く別個にできています。今でも、資本関係などを含め、両者に財政的、法的なつながりは見あたりません。
世の中には、ビジネスと宗教活動を混同する人がいますので、一応説明しておきました。
人生への疑問の答えを求めて
ここからが本題ですが、今回はその最初の著作である「神界からの神通力」から一部を紹介しつつ、僕自身のワールドメイトでの体験やわかったことなども書いていきます。
まず、著作の前書きには、以下のようなことが書かれています。
霊界や霊障の実際をなるべく詳しく解説し、また、神通力や霊能力の正邪を明確に示して、本来、霊能力や神通力はいかにあるべきかを示唆したのが本書である。
神霊界の真実は何か? そんな探究心を持つ人は、ふだん口には出さずとも、世の中にかなりいると思います。その人たちの中には、いろんな本や霊能者、宗教を勉強し、かなり詳しい人もいるでしょう。ただ、いろんな疑問に対して、正しく答えてくれるものに出会ってないと感じるため、満足していない人も多いと思います。
実は僕自身が、そのようなタイプに近かったと言えます。30年以上前のことですが、当時、巷を賑わしていた宗教団体には全く関心がなかったものの、スピリチュアルな事柄、精神世界と言われるジャンルには、少なからず興味を持っていました。
大学を卒業し、仕事や趣味に全力で生きていたのですが、どうしても人間そのものへの疑問、命とは何かみたいなことから、何のために生まれたんだろうまで、漠然と答えを求めてましたね。当時読んだ本には、怪しいこともですが、それなりに良いことがたくさん書かれていました。
自己啓発も読みあさり、結論として、人間というのは、人間性というものを高めていくことが大事なんじゃないかと、僕なりの結論に達します。それを目的として生きていこうと20代の頃に決心しました。実際には15歳の頃から、そんな風に漠然と思っていたようにも思いますが。
そしてついに、深見東州先生の著作を本屋で立ち読みし、即購入します。当時刊行されていた他の著作も買い漁りました。たちばな出版はまだ無く、他の出版社から出ていました。
宗門宗派を超えた縦横無尽な語り
「神界からの神通力」の前書きには、以下のことも書かれています。
もちろん私も霊能者である。しかし単なる霊能者ではない。おおらかで偏りなく、しかも奥深い「日本神界に基づく神人合一の道」を歩む者なのである。
「日本神界」の立場から言えば、「おおらかな惟神の道」にもとづき、神道、仏教、キリスト教、儒教、道教、神智学など、私たちの生活と人生に役立つことは自由自在に説き、かつ実践できるのである
当時の著作には、深見東州先生(当時は深見青山)の写真が一切掲載されていませんでした。Googleも無い時代ですので、勝手にお年を召した霊能者風の姿形を想像していましたけどね。良い意味で裏切られることになります。
メチャクチャ若い!、白髪は目立ちますが、予想と違うカッコ良さに、軽い戸惑いを受けつつ、この方を信じて良いのだろうかというのが、おそらく最初の感想だったと思います。
すぐに間近でお会いする機会が訪れると、教祖然とした威丈高な感じは全くなく、かといって、へりくだって相手に合わせるでもなく、超然とした雰囲気を感じました。ここからはプライベートな内容もあるため、詳細は書けませんが、そこで僕にとっては衝撃的なことがあり、僕の心は、深見東州先生の教えに傾倒していくことになります。
そして、著作にも書かれてはいるのですが、直接の講演会において、人が生まれてくる目的についての話があり、ストンと、僕の中にあった人生の大きな疑問が解けていきました。同時に、自分の思ってきたことも、そんなに間違いではなかったのだと感じて、少し安心したのを覚えています。
さらに、前書きにも書かれていますが、講義の内容は、神道から仏教、キリスト教や儒教、老荘思想まで引用し、縦横無尽に語られます。それが単なるつぎはぎや、いいとこ取りでは無いことは、すぐにわかりました。
ワールドメイトのことを、深見東州先生はいろんな宗教の教えを混ぜて、いいとこ取りしていると言う人もいるそうです。その人は、おそらく一つ一つの宗教の教理について、全く理解がないのでしょう。
縦横無尽に語るためには、一つ一つの宗教に対し、宗祖のごとく深く理解をしてなければ無理なのです。そうじゃない人が無理に語ると、いいとこ取りというよりも、人の幸せに役に立たない、的外れな表面的な浅い教えで終わってしまうからです。
さまざまな宗教の本質をしっかりとわかっていてこそ、それを聞く相手の人生が好転する、非常に役にたつ教えとして自在に活用して語れるわけです。
逆にいうと、それぞれの宗教の教えは、その宗教の信者の間では完全に見えても、実は完全ではないわけです。補完しあいつつ、相手に合わせて自在にツボに入った教えに昇華して説けてこそ、生きた教えとして聴く人の人生をより素晴らしくできるのだと、ワールドメイトで悟ったわけでした。