3回目となる、ISPS HANDA・ヤーマン&ストゥービ オーナーズカップが、4月16日 (月)と17日 (火)の二日間にわたり、箱根湖畔ゴルフコースで開催されます。
毎回、出場選手が大きな話題になる大会ですが、今回の、出場予定となっているプレイヤーたちも、半端なくものすごいです。海外の男子公式戦かと見まごうばかりの大物選手たちが、出場予定となっています。
この中でも筆頭は、アーニー・エルスでしょう。このたび、国際スポーツ振興協会のインターナショナルアンバサダーに就任したそうですが、私がいうまでもなく、この20数年の間、世界のトップ選手として一時代を築いてきた名プレイヤーですね。メジャー4回優勝をはじめ、その実績は群を抜いています。2011年に世界ゴルフ殿堂入りを果たしますが、この基準はなかなか厳しいものなので、それだけで偉大なプレーヤーだと言えると思います(同じ年にジャンボ尾崎も選出)。さらに翌2012年に4度目のメジャー制覇を成し遂げます。
現役ゴルファーで、アーニー・エルスと同程度か、それ以上の実績を残しているのは、フィル・ミケルソンやタイガーウッズ、ロリー・マキロイくらいでしょうか。若手にもジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスなど、今後有望な選手はいますが。
さすがに、この3、4年は目立った実績は残していないようですが、アーニー・エルスを間近で見れるのならば、ゴルフファンにとってはたまらないでしょう。
このアーニー・エルスに次ぐ、メジャー3勝しているアイルランドのパドレイグ・ハリントンも出場予定になっていますね。一昨年のISPS HANDAグローバルカップに出場し活躍しましたが、来日すればそれ以来になるかと思います。
実はあの試合には、当初アーニー・エルスが出場すると報道されていたかと思います。しかし急遽出場できなくなって、それでパドレイグ・ハリントンが出場したように記憶しています。パドレイグ・ハリントンも、アーニー・エルスとほぼ同年代に活躍し、やはり相当な実績を残した名プレイヤーの一人ですね。
また、イングランドのリー・ウェストウッドは、アーニー・エルスより4歳若いですが、やはり、ほぼ同年代に活躍した選手の一人ですね。ヨーロピアンツアーをメインに活躍していたそうです。そこで23勝をあげています。メジャーでは、最終日に優勝争いを演じたことは数回あったそうですが、惜しくも優勝は逃しています。
現役バリバリのゴルファーたちも来日予定のようです。
スペインのラファエル・カブレラ・ベッロ33歳、アルゼンチンのエミリアノ・グリジョ25歳、デンマークのトービヨン・オルセン28歳と、まだこれから活躍が期待できるゴルファーたちですね。リオ・オリンピックでは、それぞれ母国代表に選出されていました。
トービヨン・オルセンは、一昨年のISPS HANDA ワールドカップ オブ ゴルフで、デンマークチームとして出場し、ぶっちぎりの優勝を飾っていたのを思い出します。また、エミリアノ・グリジョは、やはり一昨年のISPS HANDA グローバルカップに初来日し、惜しくも優勝は逃しましたが、プレーオフにまでもつれる激戦を演じていました。ラファエル・カブレラ・ベッロは名前はよく聞きますが、現在世界ランキング22位と、かなり上位にいます。ヨーロピアンツアーでは3勝、米国PGAツアーは優勝こそありませんが、今期はトップ10に4回と活躍しています。
そして、日本のプロゴルファーもレジェンドたちが登場します。ジャンボとジェットとジョーの尾崎3兄弟が揃って出場予定のようです。ジャンボ尾崎に続いて、弟たち2人も国際スポーツ振興協会のアンバサダーになったそうです。
というように、出場するゴルファーたちの豪華さだけでも、いつも話題になりますね。アマチュアゴルファーはもちろん、出場する日本のプロゴルファーたちも、とても楽しみにしていると言っていたそうです。
しかしこの大会の特徴は、出場するゴルファーたちの話題だけではありません。普通のゴルフの大会とは多くの点で違います。
一つは、ゴルフ場にサンバチームが登場したり、縁日コーナが多数出店することです。国際スポーツ振興協会の半田晴久会長によると、このような狙いがあるそうです。
「ゴルフをやったことがない人、ゴルフに興味のない人も多い。そんな人には、ゴルフだけを見せていても、つまらない。だから、まずはゴルフに興味がない人も、サンバ隊とか釣り堀とか縁日とかもやっているので、ゴルフ場に来てもらうことがゴルフ振興の第一歩になる。いざ、ゴルフ場に来たら“広い芝生の上で気持ち良さそうだな”とゴルフに興味を持ってくれるかもしれない。そんなところから、ゴルフの普及ははじまると思うんです」
また、もともとこの大会は、ミックスロングランコンペの延長にあると言われていました。ミックスロングランコンペとは、国際スポーツ振興協会が、月に一度開催している非公式の試合で、シニア、レギュラー、女子プロゴルファーたちがティーグラウンドは違っても、一緒に戦う試合だそうです。もちろん賞金も出ますし、色々な珍しい賞もたくさんあるそうです。そうやって、レギュラーの試合出場できない選手や、シニアの選手たちにも試合に出場して賞金を稼げる機会を作られているようです。レッスンなどの収入も大事ですが、やはりプロとしては試合に出場する機会があり、そこで賞金を稼げることがのモチベーションの維持につながるからのようです。
もともとはそのような大会の延長として、このISPS HANDA・ヤーマン&ストゥービ オーナーズカップが始まったそうです。
もちろん、ここまで著名な選手が出場するようになると、まるで違った様相になっているようにも思いますが、半田晴久ISPS会長の言われていた趣旨は以下のように変わっていないようです。
「ゴルフの魅力は芝の上ではみんな平等になるということ。男子プロも、女子プロも、シニアプロも、みんな同じ。だから、ゴルフは楽しいんです。レギュラーツアーに出なくなったシニア世代の選手でもプロはプロ! 50歳、60歳になってもゴルフというスポーツで賞金を稼げるというのは、すごいことなんです。レギュラーツアーを引退しでも、プロは終わりではない。だから、シニアの選手にも“ゴルフでお金を稼げる”舞台を提供したい」
前回は、ジャンボ尾崎プロとレクシー・トンプソンが同組で周り、注目されましたが、今回はどのような展開が待っているのでしょう。また、前回はゴルフがとても上手な叶美香さんも参加したそうですが、今回もタレントさんがくるかもしれませんね。