ISPS HANDA 医療従事者応援 !! チャリティーレディーストーナメント開催

8月3日~ISPS HANDA 医療従事者応援!! チャリティーレディーストーナメントの結果

公式戦ではありませんが、多くの有名プロが出場する女子ゴルフのトーナメントとしては、今年国内初の有観客試合となりました。

優勝を果たしたのは黄金世代の一人、吉川桃プロでした。二日間を通してノーボギーで回る安定したプレーで優勝を果たしました。これまでは、昨年のステップアップツアー開幕戦で1勝していました。

そして、1打差及ばず2位になったのは、19歳のジャンボ尾崎門下生、笹尾優花プロです。最後まで接戦を演じ、実力も確かな飛ばし屋の選手だということです。国籍がフィリピンと日本と両方を持っているようですね。

3位タイにつけたのは、プラチナ世代のエース的存在と言われる安田祐香プロと同世代のアマチュアゴルファー稲垣那奈子さんでした。

いやぁ、女子ゴルフ界には、次から次へと有望なタレントが登場しますね。男子を試合数で圧倒しているのもわかる気がします。昨年まで賞金総額7年連続過去最高額を更新し、昨年度は獲得賞金1億円超えが5人、5000万円以上は23人に上ったそうです。

そんな、女子ゴルファー界で、早くもスター選手になった原英莉花プロは、初日かなり出遅れたものの、二日目は挽回し、32位で終えました。

ギャラリーを入れたことでわかったこと

今回はレギュラーツアーではないものの、レギュラーやステップアップで活躍する多くの女子プロら111名(うちアマは3名)が参加し、ギャラリーは二日間で1000名ほどの入場だったと報道されていました。

感染防止対策をしっかりと行った上で、今季初のギャラリーを入れて行ったことへの選手の評判は上々だったようです。やはりプロスポーツは、ファンに見られてこそ力が発揮できる部分があると思います。国際スポーツ振興協会のアンバサダーになった大山志保プロは、「今年はギャラリーの前でプレーできるとは思っていなかった。私たちはみなさんの前でいいプレーを見せたいという気持ちが結果につながる」と語っていたそうです。

優勝した吉川プロも、「ショットもパットも良かった。ギャラリーさんがいると雰囲気もいい」と、のびのびとプレーできたそうです。また、原英莉花プロのファンもたくさん来場したそうですが、ゴルフファンにとっても、今年初めて横断幕をかかえて応援できる機会ができたことを喜んでいたそうです。ゴルファーもギャラリーがいることへの意味、ありがたさを改めて考える機会になもなったようです。

しかし、来週開催される次の公式戦「NEC軽井沢72ゴルフ」も、8月下旬開催のニトリレディースも、開幕戦のアースモンダミンカップに続き、やはり無観客試合となる予定です。そう簡単には、有観客試合開催に踏み込めない事情があるのでしょう。

主催した国際スポーツ振興協会の半田晴久会長(深見東州先生)は、「賞金があり、観客がいる。そういう試合でないと、本当のゴルフの実力は出ないと思う。ここにプロアマがあるのがゴルフトーナメントの日常。早くレギュラーツアーでも、その日常が戻ればいいですね」と語られていました。

また、「政府のガイドラインだけで感染が防げるなら、とっくに(感染者は)減っているはず。それ以上の研究をもっとやればいい。今はありきたりの対応で、(感染リスクを)恐れてばかり。もっとそれぞれが研究していけばプロアマもできるし、観客も入れられる。そこは歯がゆいですね」とも言われていたそうです。

目に見えない敵なので100%防げるわけではないし、どこで罹るかは分からないし、気を付けていても罹る場合もあるという前提を理解した上で、「いくら言っても(独自の感染防止策など)実証を示さないといけない。チャレンジすることが大事」との思いもあって、今回のギャラリーを入れての開催に踏み切ったそうです。

このチャレンジが、規模は違うとはいえ、レギュラーの試合でも活かされることを願っています。他のスポーツも試行錯誤を続けつつ、有観客に踏み切って、それなりに成果を出しつつありますからね。来年度も踏まえて、じょじょに良い形を作り上げていくことは必要だと感じます。

女子チャリティー大会を主催した目的とは

そして、今回半田晴久会長(深見東州先生)がチャリティ試合を開催したのは、今大変な対応を日々迫られている医療従事者への感謝と応援の気持ちの現れが第一だと思います。同時に、試合が減っている女子プロに試合の場を提供したいということだと思います。本来、女子ゴルフをスポンサードする企業にとって、プロアマ大会開催は大きなメリットですが、今回はそのような意味での開催なので、プロアマは開催しなかったそうです。

そしてもう一つ、開催を決めた大きな意義があります。今年、大山志保プロを国際スポーツ振興協会のアンバサダーにお迎えしたことと、大いに関係がありました。

最近の黄金世代、プラチナ世代の台頭により、30歳を超えたゴルファーたちが早々と引退を考えているそうです。半田晴久会長は、QTを通過せず試合に出れない選手もたくさんいる中で、とてももったいないことだと思ったそうです。一方では大山志保プロのように、様々な故障やスランプを何度も何度も乗り越え、40歳を超えても優勝争いに絡むゴルファーもいます。

そのような素晴らしい大山プロに、ぜひ国際スポーツ振興協会のアンバサダーになってほしいとお迎えしたそうで、早々に引退を考える女子プロゴルファーたちの励みになってほしいと思っているそうです。

そのため今回、大山志保記念大会を開催したいと思ったそうです。ただ大山プロの方から、せひ引退した後でしたらとのことで名前は今回付きませんでしたが、医療従事者応援とともに、「黄金世代、プラチナ世代と若い世代が注目されがちですが、その上の世代にも頑張って欲しい!」というメッセージを込めた、実質大山志保記念大会でもあったわけですね。

また、大山志保選手のようなチャリティ精神を、若い日本の女子プロに対して啓蒙する目的もありました。実際に獲得賞金額の幾らかの割合を、医療機関に必ず寄付することになっていました。

国際スポーツ振興協会は、海外の有名ゴルファーと多数のアンバサダー契約を結んでいます。そのような関係から、私も海外のゴルファーたちがチャリティへどのように取り組んできたのか、多くの具体例を耳にする機会がありました。自分自身でも調べました。

同時に、日本選手のチャリティへの取り組みは、明らかに弱いことも実感した次第です。お国柄や文化の違いがあるとは思いますが、日本のプロゴルファーも、災害があると何らかのチャリティ活動に協力する人もたくさんいると思います。しかし大山志保プロのように、多額の身銭を切って被災者へ寄付し、それをモチベーションにして試合で頑張るようなゴルファーは、日本ではまだそれほどいないかと思います。

オークションを行ったり、あるいは素晴らしいプレーをすることで、不幸に見舞われた人たちの励みになりたいというゴルファーはたくさんいますが、身銭を切ってチャリティーを行うとなると、まだ少ないようです。

しかし海外のゴルファーたちの中には、もちろんある程度の稼ぎがないとできませんが、自ら創造的なチャリティ活動に、喜んで、積極的に取り組む選手が多いです。ある程度の成功を収めたら、それを社会に還元し貢献することは当然のことだというキリスト教的な博愛の文化も、背景にあるのでしょう。

そこは日本にはあまり見られない文化かもしれませんが、良いプレーをするのはプロとして当たり前のことであり、日本のプロスポーツ選手も、もっと身銭を切って社会に貢献する選手が増えてほしいと、半田晴久会長は思っているとのことです。

多くのアスリートが身の丈に合う形で身銭を切り、チャリティ活動に取り組むようになると、日本のスポーツ界もますます素晴らしくなるでしょうね。今回参加した女子ゴルファーの方達も、チャリティーの素晴らしさを感じた選手も多かったのではないでしょうか。

若い女子ゴルファーたちへのアドバイス

表彰式では若い女子ゴルファーたちへ、アドバイスを込めた貴重な持論もお話しされました。若い時期に活躍していると、スポンサーになる一流企業も多いと思いますが、そのほとんどは商品価値として選手を見ているそうです。商品価値が下がれば、契約は打ち切られるという現実があります。オーナー社長ならともかく、普通は株主や取締役会など、社長一人の意向だけで契約はできませんので、厳しい判断にならざるを得ない面もあるようです。

ところが国際スポーツ振興協会のように、ゴルファーをアスリートとして見ているところもあります。女子ゴルファーはタレント的に見られるケースが多いですが、そのように見ないで、どれだけひたむきにゴルフ競技に取り組んでいるのか、スポーツを通して素晴らしい人間性を磨いているのか、半田晴久会長(深見東州先生)はそこを見ているそうです。

またオーナー社長や、それほど大きな企業ではないところには、人間関係を大事にお付き合いしている企業もあり、一人のアスリートとしての成長を見て、応援してくれるところもあります。

若い頃から活躍すると周りからチヤホヤされると思いますが、それに浮かれることなく、そのようなアスリートとして、ひたむきなところを大事にしてくれる企業や人々を、若いときから大切にした方が良いですよと助言されていました。なぜなら、そのような会社や人々は、費用対効果ではなく、一人のアスリートとして、その人柄を見て、人間関係を大事にしながら長く応援してくれるからです。

身銭を切って社会に貢献していくチャリティの実践も大切ですし、アスリートとして、一人の人間として、スポーツを通して素晴らしい選手になるよう、昔はそのように教育する指導者もいたそうです。また、今でも日本高等学校ゴルフ連盟は、立派な社会人に育つことを重視してゴルフの指導をしているそうです。

国際スポーツ振興協会の半田晴久会長も、そのような観点から、世界の様々なアスリートや競技を支援されてきたのだなと、改めて感じます。米国女子シニアツアー(レジェンドツアー)の会長も長いことされていますが、昔は華やかなスタープレーヤーたちも、年齢を経てしまうと、誰も見向きしなくなることは、欧米では普通のことです。

昨年来日したダスティン・ホフマンも、深見東州先生との対談で、ヨーロッパではオペラ界の大スター歌手でも、歳をとると食べていくことすら困難になることを、ある映画の撮影を通して知り、大変驚いたと話していましたね。

そのように年齢とともに厳しくなる現実を知って、将来困ることがないよう、若い時期に浮かれることなく、アスリートとしてスポーツを通じて人格陶冶し、チャリティに取組み、支援者を大事にすることをアドバイスされました。様々な世界のスポーツ界、芸能界の実態や裏事情もご存知の深見東州先生(半田晴久会長)だからこそ、お話には説得力がありましたね。

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