国内外を問わず、様々な宗教団体は「自分の宗教が一番素晴らしい」と考えているわけですが、コミュニケーション手段や交通、文明の発展などに伴い、「よくよく相手の話を聞いてみたら、どの宗教もだいたい同じようなことを言っている」ことが分かってきました。それぞれの宗教に若干の違いがあったとしても、やはり愛や悟りは尊いし、殺戮は良くないし、核兵器は廃絶すべきだし、貧困を救い、弱者を救うことは大切。また、争いをなくすためには、理解と忍耐と互いの尊敬が必要だと、だいたい同じようなことを言っているわけです。
そこで、世界各国の宗教団体が参加するWPRC(世界宗教者平和会議)が組織されました。立正佼成会の庭野日敬さんと金光教の三宅歳雄さんが協力してWPRCを作ったのです。WPRCの設立により、それぞれの宗教の違いを尊重しながら共通項を理解し合い、ひいては核兵器を廃絶し、差別をなくしていこう、人々を貧困から救っていこうという平和活動が始まりました。これを宗教の枠を超えた「宗際化運動」と呼びます。
さらに今から50年ほど前に国連に同様の趣旨のTOU(理解の殿堂)ができたほか、ユニタリアン自由教会がIRF(国際宗教財団)を、また大本教は「万教同根」思想の人類愛善会、比叡山は宗教サミットなどを行いました。そして立正佼成会の庭野さんとPL教団の御木徳近さんが協力して新宗連(新日本宗教団体連合会)をつくり、宗際化運動はますます盛んになりました。この新宗連には4つのスローガンがありまして、私たちワールドメイトもこの考え方には大賛成です。
〜中略〜
そして、私の究極的な目標は、宗際化運動を通じて、日本を中心とした世界平和を実現することに尽きます。
(財界にいがた、2019年1月号、歌って踊るギャグ教祖・ワールドメイトリーダー深見東州の実像より)
ー政治家に献金するのはなぜですかー
パレスチナ問題にしても、あらゆる揉め事は政治決着するしかない。そのために有用な政治家に頑張ってもらわないといけません。しかしそれは超党派でなければならない。だから選挙運動は一切しません。
落選議員の辛さは父親を見てわかっているので、菱研で顧問料を払って面倒を見ることもします。皆さんが思っているほど政治家には力はありませんけど、人脈づくりには役立ちますね(笑)。
神道なので、基本的には右寄りですが、今は野党が弱すぎて与野党のバランスが悪い。私が最終的に目標としているのは、日本を中心とした世界平和の実現です。それ以外のことには興味ありません。
(AERA dot.「電車広告で見かける「深見東州」は何者? 知られざる生い立ち」より)