深見東州(半田晴久) 氏の年間イベント一覧
深見東州氏とオペラ・オーストラリアのソリストによるガラコンサート

昨年12月にヒルトン東京お台場で開催された、「 どこにもない楽しさ、クリスマス時計宝飾展示会」(主催 : 一般社団法人東京芸術財団、共催 : 株式会社ミスズ)初日に開催されたガラコンサートの様子について書きたいと思います。

オペラ・オーストラリアから3人のソリストが来日

コンサートに出演したソリストは、バリトンの深見東州先生と、オペラ・オーストラリア所属の中堅オペラ歌手3人です。

ソプラノのイモージェン・フェイス・マルフィターノ、メゾのアシュリン・ティムス、テノールのアレクサンダー・ルイスさんが、このコンサートのために来日しました。

彼女(彼)らは世界の12大オペラ団、最近では5大オペラ団との呼び声もあるオペラ・オーストラリアでは中堅どころなのでしょうけど、実際の歌を聞くと、日本人歌手のトップクラス以上の実力があると思いました。

テノールのアレクサンダー・ルイス

特にテノールのアレクサンダー・ルイス氏は、深見東州先生が会長をされている世界芸術文化振興協会が支援する「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」2019年公演の『ウェスト・サイド・ストーリー』で、主役のトニー役に抜擢されています。この野外オペラは、世界各地からセレブや観光客が観にくる、シドニーのイベントでも有数の、世界的な音楽イベントとして知られています。

両親もオペラ歌手という音楽一家で育ち、2008年にはオーストラリアで上演されたアンドリュー・ロイド・ウェバーの『オペラ座の怪人』のラウル役に抜擢され、2009年にはオーストラリア国内のアリア・コンクールで優勝し、その後もマクドナルドのアリア・コンクールで2位、2010年のサー・ロバート・アスキン・フェローシップで優勝するなど、数々の賞を受賞していると書かれていました。

深見東州先生と同じく、西オーストラリア・パフォーミング・アーツ・アカデミーを修了し、その後オペラとミュージカルの両方で活躍しています。これまでオーストラリア以外でも、コヴェント・ガーデン王立歌劇場やメトロポリタン歌劇場、カーネギーホールをはじめ、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンなどの世界各地で、オペラやミュージカルの舞台に出演してきたキャリアの持ち主です。

だからなのでしょう、一曲目の「乾杯の歌」では、その圧倒的な美声と伸びのあるテナーボイスに、1発で会場全体が魅了されるのがわかりました。美しく響き渡る素晴らし歌声です。ビジュアル的にもかっこいいですし、「ウェスト・サイド・ストーリー」の主役に抜擢されるのも納得ですね。

せっかくですから「トゥナイト」を聞いてみたかったですが。この後も、君こそ我が心のすべて(微笑みの国)、もしもあなたを愛したら(回転木馬)、さやかに星はきらめき(O Holy Night)を聴かせてくれました。どの歌を聴いても、心地よい美声と歌唱力でした。

2019年「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」の『ウェスト・サイド・ストーリー』

アシュリン・ティムス(メゾ)とイモージェン・フェイス・マルフィターノ(ソプラノ)

そして、2人の女性歌手も負けてはいません。メゾソプラノのアシュリン・ティムスさんも、素晴らしい歌声と美しい笑顔で、強い印象を残しました。「ハバネラ」(カルメン)、虹の彼方に(オズの魔法使い)などを、とても情感豊かに歌い、豊かな表情もとても素敵でした。

ソプラノのイモージェン・フェイス・マルフィターノさんも、瑞々しい素晴らしい歌唱力で聴かせてくれました。ソプラノは綺羅星の如くスター歌手がいますので、世界で頭角を表すのは大変だと思いますが、オペラ・オーストラリアの将来有望な若手オペラ歌手のためのヤング・アーティスト・プログラムに参加し、活躍中のようです。

深見東州先生が会長をされている世界芸術文化振興協会が支援する、「IFAC HANDA オーストラリア・シンギング・コンペティション」は、オーストラリアの若手声楽家にとって登竜門と言える権威あるコンクールですが、そこでセミファイナリストに選ばれました。「イタリア文化研究所賞」を受賞しています。彼女ほどのレベルでもセミファイナリストということは、逆にオーストラリアの歌手のレベルの高さがわかりますね。

今回は「乾杯の歌」(椿姫)、「私のお父さん」(ジャンニ・スキッキ)、「そは彼の人か~花から花へ」(椿姫)、「踊り明かそう」(マイ・フェア・レディ)、そして深見東州先生とのデュエットで、「オペラ座の怪人」を歌いました。

ソプラノとメゾの2人の女性歌手も、日本では全く無名だと思いますが、日本のオペラ歌手にはない魅力あるパフォーマンスを見せてくれました。今回のオペラ・オーストラリアから来たソリストたちは、オペラのアリアや、ミュージカルの有名な曲を素晴らしく歌いました。会場のテンションも爆上がりとなり、興奮と熱気に包まれるのを感じました。

深見東州先生の声楽への取り組み

今回はガラコンサートで、オペラの舞台ではありませんが、世界の主要舞台に出演する日本人オペラ歌手が非常に少ないと言われるのもわかる気がしました。世界との壁はまだ大きいなと感じます。

そんな中では、アレクサンダー・ルイス氏が、深見東州先生の歌唱が非常に素晴らしいと賞賛していたと聞きました。深見東州先生は日本では数少ない完璧なベルカントで歌えるオペラ歌手と言われています。

日本のオペラ歌手が、世界の主要なオペラ舞台で見かけないのは、日本人と欧米人の体格や頭の形の違いなどに、その理由を上げる音楽評論家もいます。しかし韓国系や中国系のオペラ歌手は、日本人とほぼ同じ背格好ですが、世界の檜舞台に出演している歌手もかなりいるようです。

昨年の「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」は『マダム・バタフライ』でしたが、蝶々夫人には日本人歌手ではなく、韓国出身のソプラノ歌手が抜擢されました。一曲だけ動画で見ましたが、非常に素晴らしい歌唱力や演技力でした。欧米の評論家からも高い評価を得ていましたね。

素人の僕があれこれ考えても仕方ありませんが、深見東州先生のように海外に行き、超一流の指導者について何年も指導を受ける人が増えると良いですね。そして何がなんでもものになるまで頑張った人たちが日本で指導者になっていけば、世界との差も少しづつ縮まっていくのかもしれません。

深見東州先生は以前ジュリアード音楽院と提携し、「ジュリアード音楽院声楽オーデション」を開催していました。優秀な日本の若手声楽家にジュリード音楽院で学べる機会を与えたいと、後進の育成に尽力されていたのです。もちろんジュリアードに行っても、貪欲な姿勢で学び続けなければものにならないのはいうまでもありませんが。

僕が昔聴いた話では、深見東州先生も非常に忙しい方なので、海外にずっと滞在することは不可能です。それで限られた時間を最大限に活用し、何度も日本と海外を往復するなど、そこまでして世界のトップレベルの指導者から指導を受け、歌唱技術を貪欲に吸収していたそうです。そして、次に来る時までに必ず前回の課題を克服していたようで、その早い成長ぶりに指導者が感心していたと聞きました。

そもそも40代に入ってから声楽を学び始めるという考えられないほど遅いスタートでした。しかし15年程度で、当時指導を受けていた世界5大バリトンのユーリシッチ氏が、僕の記憶に間違いなければ、5大歌劇場の次のランクの劇場で主役を張れるレベルになったねと、言われていたのを思い出しました。

今回のガラコンサートでは、深見東州先生は、「オペラ座の怪人」のデュエットの他に、「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」と、「窓辺においで」(ドン・ジョバンニ)を重厚な響きあるバリトンボイスで表現豊かに歌い上げました。

来場者に素晴らしいコンサートを観る機会を提供し、クラシックの楽しみを知ってもらい、喜んでもらえるようにとの趣旨で開催されていると思いますが、日本のクラシック業界の底上げにもつながるのではないかと思いました。

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