深見東州(半田晴久) 氏の年間イベント一覧
第5回インヴィクタス・ゲームがオランダのハーグで開催

新型コロナウィルスによる世界的な感染爆発は、この2年間の間に、多くのスポーツイベントを中止に追い込みました。傷痍軍人による国際的なスポーツイベント「インヴィクタス・ゲーム」もその一つです。

ハリー王子(サセックス侯爵)がインヴィクタス・ゲーム創設に動く

インヴィクタス・ゲームは、ハリー王子(サセックス公爵)が2013年に米国のウォリアー・ゲームを訪れた際、怪我や病気で身体的、心理的、社会的に苦しんでいる人たちを、スポーツがいかに助けることができるかを直接目にしたことから生まれたと言われています。

ハリー王子も英国軍の一員として、2013年初頭までアフガニスタンで危険な任務についていました。当時、タリバンが王子の命を狙っていたという報道を見た人もいると思います。王子のアフガニスタンへの派遣については、さまざまな賛否が巻き起こっていました。王子の言動についても、批判がいくつかありました。

英国王室の王子として、言動に問題があったりするのは事実なのでしょう。ただ、後にハリー王子と親交を持つことになる深見東州先生は、ハリー王子はとても良い人であると言われています。ハリー王子は、この時の従軍では、多くの負傷した兵士、亡くなった兵士たちを目の当たりにしますが、この戦争が終わっても、彼らの存在を忘れさせてはいけないと、強く思ったそうです。良い意味の愛国心、忠誠心を強く持っているのだろうと思います。

兵役を通じて学んだことは、王子であるという特権が、軍人の家族を助けるという特別な機会を与えてくれたということでした。だから、インヴィクタス・ゲームを作らなければならなかったと語っています。

また、母であるダイアナ妃を失ってからは、ハリー王子は心の中にポッカリと穴が空いていたと、後に語りますが、ダイアナ妃が誇りに思えることを行いたいと語っていました。インヴィクタス・ゲームへの取り組みも、その一つだということです。

深見東州先生もハリー王子の慈善活動をサポート

ダイアナ妃ほど、世界中の人々から注目を浴びた女性を見たことはありませんが、その子供であるハリー王子も、幼少からどれほど注目を浴びてきたことか、想像にかたくありませんね。一挙手一投足に注目が集まり、青年になってからは、奔放とも思える発言にも厳しい目が向けられてきました。最近の王室への人種差別批判ともとれる発言も、英国民からは大きな批判を浴びました。

しかし、そんなお騒がせなところがあるとはいえ、ハリー王子の行なってきた活動は、このインヴィクタス・ゲームもしかり、人道的で社会に貢献するものが多いといえます。深見東州先生が賛同し支援されている、サンタバリーの活動もその一つだと思います。

それは、今から20年近く前に、ハリー王子が南アフリカ共和国に周囲を囲まれたレソト王国を訪れた時に端を発します。極度な貧困国であり、その上にエイズの発症率が非常に高い国でした。子供の3人に1人は孤児であり、感染症の知識がないために、容易にHIVに感染してしまいます。

ハリー王子は心を痛め、レソト王国国王の弟であるセーイソ王子と共に、サンタバリーという慈善団体を創設します。恵まれない子供たちに医療と教育を提供するためです。HIVに対する偏見を乗り越えて、子供たちの困難な環境を変えるのは並大抵のことではないでしょうが、地道に活動の幅を広げ、多くの子どもたちを支援できるようになっていきます。深見東州先生も、実際に現地に赴いて、その困難な現状を視察した上で2014年から支援をはじめられます。

インビクタス・ゲームズ財団
https://invictusgamesfoundation.org

そして、今回紹介するインヴィクタス・ゲームも、2014年の第一回大会からずっと支援を続けてきました。このイベントは、スポーツの力が負傷した軍人や兵士の肉体的、心理的、社会的な回復に役立つとの考えから、リハビリテーションを支援し、負傷した兵士や退役軍人に対する理解と敬意を広く喚起するために創設されました。

ある参加者は、再び自分に誇りを持てるようになり、やりがいを感じるようになったと語っています。インヴィクタス・ファミリーの一員であることほど助けになるものはありませんとのことです。また、ある参加者はスポーツに集中することで、自分自身の精神的な健康と体力に非常に役立つことがわかったそうです。

回復の道のりは長い人もいるようですが、また完全に回復ができない疾患を持つ人もいるそうです。それでも、今のうちにこの機会を最大限に活用し、同じような境遇にある人に一歩を踏み出す勇気を与え、将来チームの一員になるためのきっかけを作りたいと頑張っている参加者もいます。おそらく多くの退役軍人たちも、そのようにさまざまな思いを持って参加しているのでしょう。

インヴィクタス・ゲーム The Hague 2022、ウクライナも参加

このスポーツの祭典は国際的なイベントですが、主に、英国軍と共に戦ってきた国が招待されてきたようです。昨年はアフガニスタンから主力の米軍が完全撤退しましたが、インヴィクタス・ゲームの参加国や競技者の多くは、過去10数年間にアフガニスタンで活動した共通の経験で結ばれているそうです。そして現在はタリバンに政権を奪い返されましたが、それまでは正規のアフガニスタン軍も、この大会に参加していました。

また、現在も戦闘が続くウクライナも、2017年から参加しています。さすがに今回は参加が難しいだろうと思われていましたが、なんとか無事に参加することができました。しかし今回のロシア軍の攻撃によって死亡、あるいは戦死した競技者も数名いるとのことです。

結局今回は、新たに韓国、ベルギーが参加し、ニュージーランド、ヨルダン、アフガニスタンは不参加となり、17カ国500人を超えるアスリートと関係者、また、その家族や友人が世界中からオランダのハーグに集まりました。

そして4月16日から22日まで1週間にわたって陸上競技、アーチェリー、自転車、車いすバスケットボール、重量挙げ、室内ボート、ウィルチェアラグビー、シッティングバレーボール、水泳、ランドローバー・ドライビング・チャレンジの10種目のプログラムで競いました。

そして、次の次の開催国カナダのバンクーバー&ウィスラー大会では、夏と冬のハイブリッド型になることも発表されました。アルペンスキー、ノルディックスキー、スケルトン、車いすカーリングなどの冬季適応型スポーツが、初めて採用されるとのことです。ますます参加者が増えそうですね。

競技とは別に、国際スポーツ振興協会はゴルフの体験ブースを会場内に設置していました。以前は、障害者ゴルフのデモンストレーションを行なったこともありました。今回はゴルフの体験を通じて、ゴルフ競技の面白さを知ってもらうためなのでしょうか。

国際スポーツ振興協会のアンバサダーであるプロゴルファーのブレンダン・ローラー選手が、ハリー王子を指導をしていますね。ブレンダン・ローラー選手は、エリス・ファンクレフェルト症候群という骨の成長異常(手足や肋骨が短く低身長になる)をきたす疾患を持っています。しかしながら、障害者ゴルファーとして初めてヨーロピアンツアー(現DPワールドツアー)のチャレンジトーナメントへの出場を果たしました。また、新たに導入された障害者ゴルファーの世界ランキング1位にも輝いています。パラリンピックに障害者ゴルフを導入することも、彼のモチベーションを高めているようです。

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